官能小説

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「キス、したいな・・・。」


まあるい形のよいおでこ。

影を落とす長い睫毛。

キスをすると必ずぶつかってしまうぐらい整った鼻筋。

ぷっくりと質感のあるあったかいくちびる。


眺めていると、触れたくなって。

そっと指先でくちびるに触れる。


「ん・・・。さゆみ、さ・・・。」


思いがけず名前を呼ばれ、心拍数があがる。

秘め事がばれてしまったみたいで、びくっと指をひっこめようとすると、くちびるで挟まれた。


「ちょ、れいちゃん・・・起きて、る?」


焦って引き抜こうとすると、更に舌先を絡めてきて・・・

指の間を器用な舌先で愛撫される。

うっとりと目を閉じたまま気持ちよさそうに舌先を這わせるれいちゃんを見ているだけで・・・


「ん・・・ふぅっ・・あ。」


変な吐息が漏れてしまう。

じんわりと身体の奥が熱くなってくる。


「れい、ちゃ・・・?」


眠っていてほしいのに、触れてほしい。

相反する欲望に身がよじれる。


いつまでも指先だけしか愛撫してくれないれいちゃんに焦れったさを感じるけど「して。」なんて言えるわけもなく。エロティックな表情を見せつけられだけの時間が続く。


「も・・・。。。」


限界。


とっくに下着を通り越して、ボトムがじんわりと濡れてきてしまっている。

呼吸が乱れ、自分の吐く息が白く染まる。


「・・・れいっ、ちゃっ・・・あっ。は、ぁっ・・・。」


こらえきれなくなって、ボトムの上から自身に触れる。

たったそれだけで、ガクンと膝から力が抜ける。


「あ。ぁ・・・。」


もの足りない。

れいちゃんの指先は、もっと長くて、器用で、激しくて、熱くて・・・・

れいちゃんの愛撫を思い出しながら、下着の中に指先を潜り込ませる。

びっくりするぐらいの蜜が、とろりと下着の間からこぼれ落ちる。


指先が、花びらを開くように往復する。

ツンと立ち上がった小さな蕾をくりくりとつつかれると、ビリビリと全身を快感が駆け巡る。

期待に膨らむ入り口でくるくると円を描くようにいつまでも戯れるせいで、いつも頭がおかしくなりそうなぐらいの快感が長引いてー・・・


「ああっっ!!」


二本に揃えられた指先が、一気に奥まで押し入ってくると息が止まる。

無重力の世界に放り出されたような。

てっぺんまで上り詰めたジェットコースターが急降下するような。


「あっ。あっ。れいちゃ・・・も、ダメ・・ダメダメっ・・・。」


ダメって言ってるのに、全然手加減してくれなくて。

涙でぐちゃぐちゃになった顔を見られたくなくて必死で隠そうとすると、シーツに腕を縫い留められて。

あのあったかくてふっくらした唇で涙を舐めとってくれるもんだから・・・余計に感じてしまって。


「あっんっ!ふっ・・んんっ。」


酸素を求めてはふはふと浅い呼吸を繰り返してると、酸素じゃなくて私を求めて下さい。とばかりに深く口づけられて。


「あっ。も、も。。。」


絶頂が近いことを訴えると、嬉しそうににっこりと微笑む。

「ここでしょ?」とばかりに、的確に熱く熱く熱が上昇するポイントを刺激される。


「手」


大きくて存在感があって美しくてかっこよくて気品があって。

つい視線が囚われてしまうれいちゃんの「手」


あの「手」が私を翻弄して、あの指先が私の奥深くにうずめられていて。

私の皮膚が細胞が、彼女を感じている。


「れいちゃん。れいちゃん、れいちゃ・・・んんんっ!!!は、あっ!」


涙でぐちょぐちょになりながら。

シーツに頬を押し付けながら。

硬い床に膝をついたままで。


片手をれいちゃんの舌先に愛撫してもらいながら。

独りで。。。。達した。


更新日:2020-05-31 15:37:09

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