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エンドレスウィーク 九月分

 第窮章 トキトウトワ……新たな異邦人と出会う!

『僕だけが異邦人じゃない。僕より後の異邦人は居る。其の人は僕とは性別が違う。僕とは身体能力の差で圧倒的な開きが在る。僕とは違い、境遇の面で不幸寄り。僕とは違い、親子関係は永遠に修復不可能。僕とは違い、其の運命が在るからこそ強く成れる。そして僕とは違い、才能が在る。全部僕にとって劣等感を抱くには十分過ぎる要素かも知れない。けれども、そう思ったらフリードリヒ・ニーチェの言うルサンチマンじゃないか。そうゆう意味じゃないからね。
 そんな彼女との出会いも又、二週目を大いに予想が困難な状況へと迎えて行く。彼女の身体能力と持ち得る謎の拳法、そして悲惨な運命の数々はエクストラステージにとっても必要な物だろう。
 其れでもシルメリアやマーラに比べると彼女は見劣りがする。そうゆう意見も正しい。しかし、此れは何度死んでも繰り返される運命の物語なんだ。僕の死に様と一緒でそうゆう悲劇を繰り返しながらも僕達は確かな未来を築かないといけない。
 こうして執筆出来る本当の意味を獲得する為にも--』

更新日:2020-09-08 18:34:16

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訳在って掌編続けられない短編シリーズVOL1