官能小説

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 この世界には、神々と妖精、人間、動植物たち、そして魔が生きている。もとは皆一つだったのが、進歩の度合いに応じて各クラスに分かれていった。神々は人間以下の存在にはもはや見えず、この世界を見限ってどこかへ行ったらしい。妖精は、知恵と知能を持ち、この世の支配者になっている。また、彼らは魔法も使え、それを用いて高度な文明を築いている。人間にも知能はあるが、妖精には敵わない。体の大きな存在は、人間も動植物も、能力を失った証拠である。
 ヒュアキンテは四郎にそんなことを話した。
「魔って何?」
「魔は体もなくなった下等な存在が多くて、自分たちでは何もできないけれど、妖精の意思と結びつくと力を出すの。それが魔法なんだって。だから、妖精は魔を使っているのね。」
「だんだん妖精の土地が広くなってきたから、人間の住める所が無くなってきた。男も狩られて少なくなってきたんだよ。」
 ローザがそう加えた。
 ヒュアキンテが
「魔の中には強いのもいるから、妖精にも悪いのがいてね」
 ここでヒュアキンテは陰毛の生えたところをばりばりと搔いた。水色の陰毛が数本抜けて落ちた。
「ときどき戦争があるの。」
「国が幾つかあるの?」
 四郎が口を挟むとローザが
「国って? 悪い奴らは自然に集まって、何かやり始めるみたいだよ。あたしらにはよく分からない。」
「四郎、あなた、絶対に妖精なんだから、魔法も使えるよ。呪文思い出したらね。」
 ヒュアキンテの言葉に四郎は
「いや、違う世界から俺は来たんだよ。だから君らは俺を恐がらなくていいし、俺のほうが恐いくらいだ。お尻で潰されそうだ。」
「どうするの? 帰り方は?」
 ローザの質問に
「分からない。」
「行くとこあるの?」
「ない。」
 今度はヒュアキンテが
「あたしたち、一生、男に恵まれないかもしれないんだから、ここにいてよ。女にも食べ物にも困らせないから。」
 ヒュアキンテはまた陰毛を掻いた。乾いた汗が痒いらしかった。ローザは
「お姉ちゃんのそこ、臭いから掻くのやめて。」
「四郎はどう? 嫌い?」
「いや、興奮する。でもちょっとにおいは濃すぎるかも。」
「嬉しい。しがみ付いていいよ。」
 ローザが
「ねえ、四郎、何か呪文、思い出せないの? 適当に言ってみなよ。」
「二人の、ひだの形が違うんだな。」
「二つともあげる。」
 ヒュアキンテのが濡れてきていた。ローザは
「あたしは自分であげるんだから、お姉ちゃんが言わないで。ねえ、何か言って。」
「じゃ、南無阿弥陀仏。」
 その時だった。空が紫色に染まり、オレンジ色の光が西の方に輝いた。そして、山より大きな巨人の姿が映し出された。
 ヒュアキンテがたまげて
「召喚した! 何よ、あれ?! 大き過ぎる!」
 しかしそれは長くは続かなかった。ローザが
「やっぱり妖精さんじゃないの! きっと、凄い人なんだよ!」
「いや、何かの間違いだと思う。それよりお腹すいたんだけど。」
 四郎はこうして姉妹の下に留まることになった。けれども、この一件が妖精界に騒ぎをもたらしたことを四郎はまだ知る由もなかった。

更新日:2020-01-03 02:27:36

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