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これが人間?
熱い湯に浸かった四郎は意識を取り戻した。頭も体も浸されて、気持ちがいい。湯はどんどん流れてくる。目を開ける気はしなかった。自分が裸だと触れて分かったが、露天風呂だとここを認識した彼に、それは不思議では無かった。しかし、なぜ風呂にいるのかが分からない。
鳥の声が聞こえてくる。ここは高架の下だろうか。瞼の向こうは確かに晴れているようだが、四郎のいる場所は日除けになっている。
思い返しても全く分からない。何故ここにいるのか。家族旅行だったろうかと四郎は思いながら、ようやく目を開けた。
クリーム色の建造物から湯は噴き出している。おかしな形だった。
「は?!」
視線を上げた四郎が見たものは、三階建てのアパートほどもある大きさの女だった。
高架のように見えたのは女の股間で、流れる湯は小便に違いなかった。分かった途端ににおいが鼻を突いた。
「はあっ。」
天から巨人のため息が聞こえた。真上にあるのは、彼が生まれて初めて見る本物の女性器だ。
「で、でかい!」
「え?」
小便を終え、下を向いた巨人と、四郎の目が合った。巨人はまだ子供の顔だった。せいぜい小学校の五、六年生だろう。甘やかな可愛い顔をしていたが、顔付きは日本人ではない。瞳はうすみどりで、髪がピンク色をしていた。
「ひっ! よ、妖精! 許してください。何でもするから、酷いことしないで!」
慌てて尻餅を巨人は撞き、四郎の目の前に、今、子供の女性器と肛門が立ちはだかった。巨人は酷く怯えている様子だった。
彼こそ叩き潰されたらひとたまりもないのだが、巨人は完全に萎縮していた。
「本物の、おまんこ?」
四郎は立ち上がると、そのまま女性器へ向かっていった。四郎を囲む空間には、女の小便と足の指と、股のにおいばかりが籠っていた。裸の女! 四郎の意識をそれだけが占めていた。分別もなく、発情した雄に四郎はなっていた。
「ゆ、許して!」
四郎が赤い割れ目の前に立つと、怯えた巨人は、膝を立てて脚を引いた。巨大な肛門が露わになり、そのにおいが彼を刺激した。
「ああ! 女子の! 臭い。」
思わずしゃがんで、においの元に触れた彼は、言葉もまともに出ぬほどの深い感慨に耽りつつ、顔を肛門の皺に押し付け、嗅いでからまた上を見た。
「そこにいたの、知らなかったんです。何も隠してません!」
申し訳なさそうにそう言った巨人は、両手で、男にはない割れ目をぱくりと開いて見せた。
宇宙の不思議が目の前に展開した。
童貞の四郎は、自分のお粗末な知識に現実を照らし合わせようとした。
「大陰唇、小陰唇、尿道口、処女膜と膣口。」
「ほら、ただの女の子でしょ? おしっこ我慢できなかったんです。」
四郎は巨人の話を全く聞いていなかった。小陰唇に頬を寄せ
「こんなにおいなのか! なんて臭い!」
「ごめんなさい! だって、そこは!」
「クリトリスはあれだ!」
彼が巨人の指に手を掛けると、指はがたがた震え出した。蜘蛛に這われた時のことでも巨人は連想しているのだろう。
性欲に満ちた蜘蛛はたちまち目標に到達した。
「光ってる。」
本当に女はここが感じるのか四郎は確かめたくなった。つるつると柔らかそうな膨らみを彼は両手で押してみた。
「あ! そこは」
巨人がのけぞった。
被っている皮を剥き上げたら、強烈なにおいのする白い垢が溜まっている。それを手で落とすごとに
「あ! あん!」
「クリトリスが膨らんできた。」
やみくもにそこを揉んでいた四郎だったが、下方からますます濃く立ち昇ってくるにおいに酔いそうで、飛び降りた。巨人は自分の指でクリトリスを擦り始めた。
傷のようにも見える穴から、とろりとした汁が流れ出てくる。
「濡れるって、こういうことか! この穴はどうなってるんだ?」
四郎の声を聞いた巨人が
「言葉が通じる? あたし女なんです。妖精さんにもいるでしょう? あっ、そこ、そこは。」
彼は、膣口に手を掛けた。左右に開いて頭から入り込んだ。
「い、痛い! あたし、まだ大人じゃないのに」
聞かずに身を入れた。巨人が膣を引き締めたが、中に力は掛からなかった。
真っ暗な温かいぬるぬるした空間に、ごろごろと低い音が響いている。
「ううっ! 入っちゃった、入っちゃった!」
感極まった巨人の声と同時に、周囲が動き出した。
「ああっ、ついに俺は女とセックスしたんだ!」
これが、童貞を捨てたことに当てはまるものかどうか、ともかく四郎は全身陰茎のつもりになり、子供の膣内でひたすら身を捩らせた。
「い、いく!」
巨人の声が聞こえた。
「出る、出るっ!」
四郎は、人生に積もり積もったわだかまり全てを精液に変えて排出した。射精し続ける寄生虫を自身、イメージしながら、膣内であらゆるダンスを試みた。学校のことも、ワインのことも、思い出しさえしなかった。
鳥の声が聞こえてくる。ここは高架の下だろうか。瞼の向こうは確かに晴れているようだが、四郎のいる場所は日除けになっている。
思い返しても全く分からない。何故ここにいるのか。家族旅行だったろうかと四郎は思いながら、ようやく目を開けた。
クリーム色の建造物から湯は噴き出している。おかしな形だった。
「は?!」
視線を上げた四郎が見たものは、三階建てのアパートほどもある大きさの女だった。
高架のように見えたのは女の股間で、流れる湯は小便に違いなかった。分かった途端ににおいが鼻を突いた。
「はあっ。」
天から巨人のため息が聞こえた。真上にあるのは、彼が生まれて初めて見る本物の女性器だ。
「で、でかい!」
「え?」
小便を終え、下を向いた巨人と、四郎の目が合った。巨人はまだ子供の顔だった。せいぜい小学校の五、六年生だろう。甘やかな可愛い顔をしていたが、顔付きは日本人ではない。瞳はうすみどりで、髪がピンク色をしていた。
「ひっ! よ、妖精! 許してください。何でもするから、酷いことしないで!」
慌てて尻餅を巨人は撞き、四郎の目の前に、今、子供の女性器と肛門が立ちはだかった。巨人は酷く怯えている様子だった。
彼こそ叩き潰されたらひとたまりもないのだが、巨人は完全に萎縮していた。
「本物の、おまんこ?」
四郎は立ち上がると、そのまま女性器へ向かっていった。四郎を囲む空間には、女の小便と足の指と、股のにおいばかりが籠っていた。裸の女! 四郎の意識をそれだけが占めていた。分別もなく、発情した雄に四郎はなっていた。
「ゆ、許して!」
四郎が赤い割れ目の前に立つと、怯えた巨人は、膝を立てて脚を引いた。巨大な肛門が露わになり、そのにおいが彼を刺激した。
「ああ! 女子の! 臭い。」
思わずしゃがんで、においの元に触れた彼は、言葉もまともに出ぬほどの深い感慨に耽りつつ、顔を肛門の皺に押し付け、嗅いでからまた上を見た。
「そこにいたの、知らなかったんです。何も隠してません!」
申し訳なさそうにそう言った巨人は、両手で、男にはない割れ目をぱくりと開いて見せた。
宇宙の不思議が目の前に展開した。
童貞の四郎は、自分のお粗末な知識に現実を照らし合わせようとした。
「大陰唇、小陰唇、尿道口、処女膜と膣口。」
「ほら、ただの女の子でしょ? おしっこ我慢できなかったんです。」
四郎は巨人の話を全く聞いていなかった。小陰唇に頬を寄せ
「こんなにおいなのか! なんて臭い!」
「ごめんなさい! だって、そこは!」
「クリトリスはあれだ!」
彼が巨人の指に手を掛けると、指はがたがた震え出した。蜘蛛に這われた時のことでも巨人は連想しているのだろう。
性欲に満ちた蜘蛛はたちまち目標に到達した。
「光ってる。」
本当に女はここが感じるのか四郎は確かめたくなった。つるつると柔らかそうな膨らみを彼は両手で押してみた。
「あ! そこは」
巨人がのけぞった。
被っている皮を剥き上げたら、強烈なにおいのする白い垢が溜まっている。それを手で落とすごとに
「あ! あん!」
「クリトリスが膨らんできた。」
やみくもにそこを揉んでいた四郎だったが、下方からますます濃く立ち昇ってくるにおいに酔いそうで、飛び降りた。巨人は自分の指でクリトリスを擦り始めた。
傷のようにも見える穴から、とろりとした汁が流れ出てくる。
「濡れるって、こういうことか! この穴はどうなってるんだ?」
四郎の声を聞いた巨人が
「言葉が通じる? あたし女なんです。妖精さんにもいるでしょう? あっ、そこ、そこは。」
彼は、膣口に手を掛けた。左右に開いて頭から入り込んだ。
「い、痛い! あたし、まだ大人じゃないのに」
聞かずに身を入れた。巨人が膣を引き締めたが、中に力は掛からなかった。
真っ暗な温かいぬるぬるした空間に、ごろごろと低い音が響いている。
「ううっ! 入っちゃった、入っちゃった!」
感極まった巨人の声と同時に、周囲が動き出した。
「ああっ、ついに俺は女とセックスしたんだ!」
これが、童貞を捨てたことに当てはまるものかどうか、ともかく四郎は全身陰茎のつもりになり、子供の膣内でひたすら身を捩らせた。
「い、いく!」
巨人の声が聞こえた。
「出る、出るっ!」
四郎は、人生に積もり積もったわだかまり全てを精液に変えて排出した。射精し続ける寄生虫を自身、イメージしながら、膣内であらゆるダンスを試みた。学校のことも、ワインのことも、思い出しさえしなかった。
更新日:2020-01-03 02:25:00