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第9話

それから数日は滞在した。

悟空の体調の問題があったからだ。

そして今、一行は再び西への旅に戻った。

「ホント、どうなるかと思ったぜ」

「悪かったって」

悟浄の軽口に悟空はそう言って項垂れた。

足止めをしてしまった事を気にしていたのだ。

「悟空は悪くありませんよ」

と前でハンドルを握る八戒は言った。

「そうだな。女にうつつを抜かしてた奴とは大違いだ」

と三蔵。

「なにぃ?」

と悟浄は突っかかる。

しかし、悟空の目には久しぶりの光景な筈なのに何となく見ていられなくて外を見つめるようにした。

そんな悟空の態度を見ていた3人。

更新日:2020-01-15 16:25:22

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