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その7

その7
祥子



麻衣による、本オペレーション計画の概要説明が終わった

私を含め、この場の6人全員が固まってるって

そりゃそうだよ、これ…、完璧だし!

おととい、リエと話した疑問点や問題点、全部クリアで、今の説明に含まれてんだもん

全く、驚きだよ

質問のしようもないわ

とりあえず、この計画での人員配置と役割分担を聞くのが先決だ


...


「質問等が無いようなら、引き続き、人員配置と役割分担に移りますね」

みんなは一斉に頷いている…

そして、約45分間かけて、説明が終わった

これも概ね、適材適所、見事な振り分けとしか言いようがなかった…

ここで、質問が受け付けられた

最初に発言したのは、片桐さんだった


...


「では、片桐さん、どうぞ」

「ええ。その前に感想言わせて。麻衣のこのプラン、見事よ。凄い、驚いた。おそらく、みんなも同じ気持ちだと思う。…そこで、私からは、全体の総指揮の範囲について覗うわ。麻衣がその立場なのは言うまでもないことだけど、いつもそばにいてサポートするサブ、まあ片腕的な存在が欠けてるような気がするんだけど、どうかしらね?私個人としては、岩ちゃんがその役に付くのが望ましいと思うけど…」

「片桐さん、鋭い質問、ありがとうございます。さすがですね…」

全く高1でよくもまあ、こんな心憎い口きけるもんだ(苦笑)

どこまでも驚かされるよ、麻衣には



...


「まず、私としても、可能であれば真樹子さんには参謀格で着いてもらいたいです。しかし、今ご説明した通り、真樹子さんの作業ボリュームからして物理的にそれは無理です。そこで、三田村先輩に相談役として私を支えてもらいます」

ふふ、ここで片桐さん、意味ありげな目つきで三田村さんに目を向けたぞ

何しろ自他ともに認める犬猿の仲だからねえ、この大御所二人は(苦笑)

麻衣も、ここで片桐さんがどういう反応を示すかは当然承知してての発言だろう

「…今回、三田村さんには表に出ない役割オンリーでお願いしていますので、あくまで片腕云々というのではなく、主に作戦進行面で助言をいただくポジションってことで理解ください。さすがに私に付っきりでの参謀となると、片桐さんとのバランスもありますし…」

はは…、ここでも鮮やかに仕切ってるよ

...


「なので、片桐さんの言われる、私を全面的にサポートしてくれるサブポジションは置きません。その代り、私の総指揮に迷いと判断ミスが生じない為に、リアルタイムで全体を掌握できる体制つくりとして、北田久美がここにいる主要メンバーと私を逐次往復して、パイプ役を担います。久美にその役割が十分果たせることは、今日ここに、向かうべき目的を一にした7人が参集できたことで実証済です。それは皆さんも納得のことと思います。いかがですかね?」

アハハハ…、みんな笑いを漏らしてこっくり頷いてるわ

「わかったわ、麻衣。それでいきましょう」

これで片桐さんクリアだな…

と思ったところで、思わぬ展開となったわ…





更新日:2019-10-27 15:43:23

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