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その3

その3
麻衣



「祥子…、真樹子さんはさ、私一人で南玉には戻せないって言うのよ。そんで、ドッグスを連れて、アンタにも一緒に南玉へ出戻らせろって言うんだ。それが、真樹子さんの条件なんだよね…」

私はこのセリフ言い終わる前に、もう吹き出す寸前だったよ(笑)

祥子も私の視線に吹き出しそうだったけど、何とかこらえて答えたわ(苦笑)

「ああ、私は構わないぜ。南玉に戻ったって、中で暴れてやるさ。ハハハ…」

でも真樹子さんは、真剣&テンバってる!


...


「なら、祥子…。麻衣さんが”そういうこと”になったら、お願い。もし中がさ、なんか理不尽なマネしかけてきたら、私達が大群を引き連れて殴り込み掛けるからさ」

アハハハ…

真樹子さん、早くも新生南玉連合には対抗意識満々だ

頼もしいねえ…(笑)

みんな苦笑してるし‥


...


ということで、一応はこの場のみんなもここで納得という場面だったが…

「これで、ここにいる人間のそれぞれの針路が示された訳だけど、私も真樹子さんと同じ視点で豹子にはひとつ聞くわ」

うわー、リエか…

もう、コイツの顔には”豹子、アホなことやめとけ”って書いてあるしね(苦笑)


...



「アンタがいかにイカレてるかはハナから承知で一緒にやってきたんだからさ、どんなアホなこと言いだしても、もう余分な口は出さないわ」

あらら…、そうきたか

じゃあ、何なのかしらね…

「…でもさ、豹子は相和会のトップ”直”で、ここまでスケールの大きな計画を進めてきたんでしょう?…まあ、アンタはまた、自分を挑発できる相手がどうのってさ、訳わかんないロジックを持ち出すだろうから、いいよ、それは。だけど会長さんは、どうなのよ?、当初の目的って言うか、麻衣に何を期待してあそこまで肩入れしてくれたの?」

まあ、それが素朴な疑問だよな、現実主義者さんたちにとってはさ…


...


「リエ、簡単だよ。相馬会長はね、私が既存のぶ厚い壁をぶち抜く姿を見たかっただけ。それで完結なんだよね。だから、今回の結末はおそらく80点をいただいてると思う」

「まったく…。何なのよ、その投げやりな答え方は。じゃあ、さらに突っ込む。残り減20点は、あの普通の女子高生を潰せなかったことなのね?」

うう‥

鋭すぎるな、リエは…





更新日:2019-09-28 21:16:34

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