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その4

その4
ケイコ



この後、黒原吹子さんの立会いの下、今後両派が一定の基本方針のもと、共に協力体制の合意を交わしたことを確認した

終わった!

「…おけい、本当にお前には、なんてお礼を言っていいのか…。今までありがとうな」

祥子が珍しく感情をあらわにして、私の手を握ってきた

そして、改めてたいそうな感謝の言葉をもらった

「おけい…」

多美は私の体を抱いて、泣いちゃったし

その後、静美ともね…


...



「…森田さん、この度は不慣れな私を助けていただいて、ありがとうございました。貴重な経験でした…」

「横田さん、お礼を言わなきゃならないのは、こちらの方よ。ありがとう。あなたには心から感謝してるわ」

モリタクさんからも丁重なあいさつを交わせてもらい、岩本さんや積田さんらとも笑顔で握手が出来た

なんか、卒業式みたいな気分になってきたよ(苦笑)


...




「黒原さん、では、私はここで失礼いたします。今後のこと、よろしくお願いします」

「ええ、あなたも元気で頑張って。あ、そうそう、あなたの彼、プロのロックバンドやってるって耳にしたんだけど…。私、日本のロック好きなのよ。バンドの名前、聞けるかな?」

「はい。ダーティー・ダンディというバンドに先月からギターで加わりました。…最初は、ザ・ロード・ローラーズというバンドでデビューする予定だったんですが…」

”えー!凄いわねー”って小声で囁きあって、モリタクさんらが私を見てる…

ちょっと照れたけど、私はアキラのバンドに関しては、”そのまま”を告げた

「…二つとも聞いたことあるわね。新しいバンドよね、どちらも。レコード店行ったら、ちょくちょくチェックしとくわ」

「奥さん、私もロック好きなんで、ライブの機会あったら一緒に行きましょうよ。おけい、アキラさんにもそう言っといてな」

「了解、祥子…」

なんか、最後は思いもよらず、アキラのバンドの話題で和やかななひと時となったよ

ただ、砂垣さんはちょっと硬い表情してるかな…


...



みんなと”別れ”を済ませ、私達4人は店の外に出て、3人が乗りつけた車が置いてある駐車場に向かい、最後尾で私も歩いてさ

そして、砂垣さんと私は車に乗り込んだ大場さんら二人を見送った





更新日:2019-09-11 15:02:05