- 12 / 13 ページ
おまけ/砂垣順二、横田競子と1年ぶりの再会
砂垣順二、横田競子と1年ぶりの再会①
砂垣
今日の大場との打合せ場所には、仲通りのファミレスを選んだ
「砂さん、なんか場違いじゃねえか…?。昼メシ時だし、騒がしくて気が散るよ」
「まあ、タマにはこういうところもいいさ。健全にランチと行こうや」
大場は渋い顔をして、メニューを覗いてるよ(苦笑)
ふん…、ここを選んだのには理由があるんだ
...
いま囲い入れてるズベどもの情報じゃ、元南玉連合トップの一人、横田競子がここでウェイトレスやってるって言うじゃんか
あの子とは去年、彼女が入院中に会っている
日本を離れる直前の紅丸のヤツめ、麻衣が南玉連合から執行部追い落としを謀った一件にしゃしゃり出て奇策を講じてきやがって…
そんで、この俺が”横田個人”に謝罪するという幕引きを担わされたって訳だ
おかげで俺は大恥をかいて、再び墨東を去るしかなかったよ
麻衣も憎いが、紅丸には最後の最後まで苦汁を呑まされっぱなしだったわ
フン、今思いだしても胸糞悪いって!
...
でだ…、あの節、俺に詫びを入れさせたヒロインの競子ちゃんが、ここでまたクローズアップってことでね
相和会に指をちょん切られたアツシが書いた”あの紙”に、彼女の名が記されていたんだ
まずは一目、最新の彼女を見ておこうとなった
なにしろ、あの間、多くのことが起こったからな…
まあ、あの子の”今現在”は取り急ぎ、大体のところを把握した
なんでも、麻衣とは”断絶”したという
夏にはかなり揉めたみたいで、お互い南玉おっぽり出て、グチャグチャだったらしいや
そして、驚いたことに、横田もサツにしょっ引かれたってんだ
たぶん、ここがカギだろう
横田に探りを入れれば、麻衣を追い込めるような、何かネタが掴めるかもしれない
今日のところは、接触できても挨拶だけしとくつもりだが…
...
大場とは日替わりランチを共にし、朝方の金城さんとの打合せ内容を聞いていた
「それがさ、参ったよ。初っ端に”例の男”と面通しされた」
「えっ?じゃ、お前会ったのか、そいつと…」
「ああ。聞いていた以上にスゲーわ、そいつ。身長は180を超えてる。ウェイトはまあ、100キロってとこだろう。そんで、眼なんかヤバいわ。イッちゃってるよ」
「そうか…。じゃあ、こっちも”兵器”として使わない訳にはいかないってこったな?」
「そうさ。金城さんは、高い金でお取り寄せしたんだから、フルに活用しろとさ。そうあんたには、伝えておくようにって言われたわ」
...
通称、”バグジー”
少刑帰りの凶暴極まりないケンカ屋ってことだった
今回、ガキの勢力制圧に際し、星流会が我々の戦力として送り込んでくると聞いてたからな
となると…
星流会は都県境のガキを、本腰入れて奪うってアクションになるな
それは、相和会を挑発することに等しい
さらにだ、相和会では武闘派の顔と言っていい、あの撲殺男の嫁になる本郷麻衣を、その闘争のフィールドへ呼び込むことにつながるよ
ふう…、そうとなれば、どう動きゃいいんだろうか…
砂垣
今日の大場との打合せ場所には、仲通りのファミレスを選んだ
「砂さん、なんか場違いじゃねえか…?。昼メシ時だし、騒がしくて気が散るよ」
「まあ、タマにはこういうところもいいさ。健全にランチと行こうや」
大場は渋い顔をして、メニューを覗いてるよ(苦笑)
ふん…、ここを選んだのには理由があるんだ
...
いま囲い入れてるズベどもの情報じゃ、元南玉連合トップの一人、横田競子がここでウェイトレスやってるって言うじゃんか
あの子とは去年、彼女が入院中に会っている
日本を離れる直前の紅丸のヤツめ、麻衣が南玉連合から執行部追い落としを謀った一件にしゃしゃり出て奇策を講じてきやがって…
そんで、この俺が”横田個人”に謝罪するという幕引きを担わされたって訳だ
おかげで俺は大恥をかいて、再び墨東を去るしかなかったよ
麻衣も憎いが、紅丸には最後の最後まで苦汁を呑まされっぱなしだったわ
フン、今思いだしても胸糞悪いって!
...
でだ…、あの節、俺に詫びを入れさせたヒロインの競子ちゃんが、ここでまたクローズアップってことでね
相和会に指をちょん切られたアツシが書いた”あの紙”に、彼女の名が記されていたんだ
まずは一目、最新の彼女を見ておこうとなった
なにしろ、あの間、多くのことが起こったからな…
まあ、あの子の”今現在”は取り急ぎ、大体のところを把握した
なんでも、麻衣とは”断絶”したという
夏にはかなり揉めたみたいで、お互い南玉おっぽり出て、グチャグチャだったらしいや
そして、驚いたことに、横田もサツにしょっ引かれたってんだ
たぶん、ここがカギだろう
横田に探りを入れれば、麻衣を追い込めるような、何かネタが掴めるかもしれない
今日のところは、接触できても挨拶だけしとくつもりだが…
...
大場とは日替わりランチを共にし、朝方の金城さんとの打合せ内容を聞いていた
「それがさ、参ったよ。初っ端に”例の男”と面通しされた」
「えっ?じゃ、お前会ったのか、そいつと…」
「ああ。聞いていた以上にスゲーわ、そいつ。身長は180を超えてる。ウェイトはまあ、100キロってとこだろう。そんで、眼なんかヤバいわ。イッちゃってるよ」
「そうか…。じゃあ、こっちも”兵器”として使わない訳にはいかないってこったな?」
「そうさ。金城さんは、高い金でお取り寄せしたんだから、フルに活用しろとさ。そうあんたには、伝えておくようにって言われたわ」
...
通称、”バグジー”
少刑帰りの凶暴極まりないケンカ屋ってことだった
今回、ガキの勢力制圧に際し、星流会が我々の戦力として送り込んでくると聞いてたからな
となると…
星流会は都県境のガキを、本腰入れて奪うってアクションになるな
それは、相和会を挑発することに等しい
さらにだ、相和会では武闘派の顔と言っていい、あの撲殺男の嫁になる本郷麻衣を、その闘争のフィールドへ呼び込むことにつながるよ
ふう…、そうとなれば、どう動きゃいいんだろうか…
更新日:2019-09-11 15:42:00