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小説

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その1

その1
砂垣


ふう…、これでスクラッププール決戦後のこいつらとの枠組みは、概ね話が着いたな

「…祥子、その取りまとめ、ひとつ頼む。今後はそっちのイニシアチブでコトは進めてもらわねえといけねえからよ…、このあと吹子さんに基本方針の了解を得たら、俺ら男3人は早速消えるよ。以後、俺らの動きはモリタクからそっちに繋ぐ。今日は夜遅くなって悪いが、残りのメンツでの初回の打合せやってくれるか?」

「そうっすね…。のんびりしてらんないのは分かったし。でも、積田さん、黒一点になっちゃうなあ…(苦笑)」

「いやあ、そういうの嫌いじゃなから、俺は。ハハハ…」

祥子にそうフラられた積田は如才なく流したわ(笑)

コイツはバランスとれてるから、墨東内だけでなく、南部らOBともつつがなく運べるだろう

...


「それと、真樹子、優子がこの際、一度会いたいと言ってるんだ。出来たら、お前から連絡してくれるとアイツ、喜ぶと思う」

「わかったわ、砂垣さん。優子には私の方から電話するわよ」

俺は真樹子と”久しぶり”に、お互いを笑顔で見合った

よし…、では次に横田競子だな…


...


「あっ、そうだ…。横田さんは今日の双方合意決定を以って、外れるんだったな。なら…、あとの話はもう耳にしない方がいいか。横田さん、家はどこだっけ?」

「S町のはずれで、A中学の近くです」

ふふ…、彼女、頭の回転も速いわ

咄嗟に俺の意図が読み取れたたみたいで、躊躇わずにそう答えたわ

で、すかさずこっちもな

「ああ…、その辺りなら、これから優子と会う場所に近いから、送って行くよ」

「えっ…?でも、あのう…、祥子、いい?」

祥子が私には、”この後”までは望んでことは承知していたけど…

「うん、じゃあ、そうしてくれるかな。でも、砂垣さん、コイツは素敵な恋人が待ってるんだから、変なところ連れ込んじゃダメだぞ」

「はは…、こっちだってよう、そんなことしたら優子に殺されるわ。俺はまだ死にたくねえよ」

「ハハハ…」

いやあ、みんな大口開けた笑ってやがるわ…

さあ、最後のもう一言だな


...


「…それでよう、せっかく前向きなモードに入って、また気分暗くしちゃうかもしれねえんだが、仮にジャッカル・ニャンから大打を追っ払えたとしても、腐った根っこは抜けないと思う。奴はこの地のガキに寄生するだろう。そんで、坂内さんの青写真に則して行動する…」

また重苦しい空気にさせちゃったが、やっぱ、ここんとこはここにいる連中には言っとかねえとな…

「…悲観的な見方はしたくねえが、大打ノボルの類は時代の背景もあって、この先どんどん増えるだろう。おそらく、ここにいるメンバーの下の世代も向き合っていくことになるよ。第2、第3の大打ノボルとな…」

ああ…、大場なんかは、俯いてでっかいため息を漏らしてるわ

「クソッ!そんなの、ふざけんなだろ!」

祥子はやるせない怒りに身を震わせてるようだし…

「…坂内さんは、大打のレベルま”で許容”できるガキとのパートナーシップを実践、構築したら、将来的な”業界”の標準仕様に定着させる目論見だ。”それ”を、この地から全国に派生させようとしてるんだ。俺は自責の念からも、そんな邪悪の芽は何としても枯らしたい。だからさ、ここで、俺達でできる限りはやっておかなきゃってな…」

どうやらみんな真剣に受け止めてくれたみたいだ

横田競子も…




更新日:2019-09-11 14:53:09