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その4

その4


「うーん、賛成というより、単純に興味・関心ありってニュアンスじゃあないかな。ただ、それを直系傘下で在○組長がトライってことでこの対応だと思います」

「なるほど…、他の奴じゃあ、諸星さんみたいにはいかない訳か…。それを坂内さんあたりは百も承知でな…」

「そういうことになりますよ、要は。ただ、皆が中長期でいろんな想定を織り込んでマッチングしたということは、我々もドライに捉えるべきでしょうが‥」

「よし…、そうなると、だいぶ見えてくるな。自分を殺さない相馬さんの範疇ギリギリのラインを見極めて、砂垣を最良のパートナーに選んだ訳だろうから」

「まさにですよ、ノボルさん。それを東龍会では、少なくともトップの坂内さんはその認識です。ふふ‥、オレも最初に砂垣氏と話した時はありゃりゃってとこでしたけど…」

これには二人とも大笑いだった。

...


「でも、その後何度も会って、諸星さんとも話したりを経て、かなりのベストチョイスかなって気もしますね。まずは、我々と東龍会のタッグとはそもそも目指すところが違う。無論、坂内さんも承知しての上で、彼らを参考にできると考えてるんでしょう。ノボルさんにもきっとプラスになると」

「ああ、今日、お前にいろいろ聞いて目から鱗だったわ。折本さんからも諸星ー砂垣のスキームは所詮ユルイものになると最初から言われていたし。喰いこむのはガキの世界なんだから、ハード路線に乗るこっちとしては、実際に走り出した時、ブレーキの利かせ方を誤られば命取りなりかねない。坂内さんらからしたら、むしろ、その為にはソフトスタンスをココでじっくり見届けて、学習することが大事たと見据えているんだな?」

「そうです。NGなしで突っ走るだけに、従来の愚連隊と同じく括られたら全く意味がないですもんね。見た目の素人感は必需だからこそ、砂垣はいい勉強材料になるということでいいんじゃないですか」

”あの日、タカハシの解説でオレは目覚めた。それからは、砂垣のことを観察するのが面白くて楽しくて仕方なかった。だが、この時のタカハシはもう一つ、オレに気づかせてくれたんだっだわ”

その”もう一つ”とは…。




更新日:2019-09-10 03:36:38

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