官能小説

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告白

挿絵 371*671


夫に怒りを爆発させて私はレクターの元へ行きました

もう我慢できません、全てを夫に告白するしかありません

そして、私の突然の剣幕の前に何も言い返せずに
呆然と座っていた夫の前にレクターを連れて行きました

そして全てを告白したのです

「 いい貴方!これが私の素敵な浮気相手よ! 」

「 どっかの変な男じゃなくて良かったわね! 」

「 犬だから誰にも浮気を喋らないし、バラさないから平気よ!
私に忠実な、私を愛する犬だから安心して!」


私は怒りとかでキレるじゃなくて

精神的に完全にぷっつんとキレてしまいました

本当に夫は遊んでるだけで私に家庭の事はまかせっきりだったので

夫の言い訳がましい言い分に感情が爆発してしまいました

ただ、私は今、冷静になって思うと
凄いことを、とんでもない事を、告白したんだなと思います

だって、普通の性癖の一般人だった夫の目の前で

自分の飼い犬と妻との浮気だなんて・・・

犬との獣◯の告白だなんて・・・

夫の驚きと怒りはどんな物だったのでしょうか?

夫は長い間、下を向いたまま黙っていました
私の話にかなりのショックを受けたみたいです

それは相当にショックな話だと思います

自分の妻の浮気相手が飼い犬だったなんて

普通なら、とても考えられない相手です

私から事実を告白された夫は、俯いたまま何も喋りません

そして、暫くしてから小さな声で

「 好きにしろ 」

と力無くそれだけ言い捨てて
そのまま黙って部屋を出て行きました

私のやり方とその結果は夫にとって最悪だったと思います

でもね、これで私とレクターの不倫は夫公認? になったんです

それからの生活は家庭内で別居になりました
夫は汚いモノでも見る目で私を見ます

寝室は夫婦別にしました
夫は別の部屋で寝て、レクターと私は元夫婦の寝室です

子供の前では仕方無く仮面夫婦を演じていましたが

挨拶以外に夫と口をきくことはありません

夫は挨拶も嫌そうでしたが
仮面夫婦を演じる上では最低限仕方ありません

子供が可哀想とは思いますが、元に戻る気も絶対にありません

もっとも私が元の夫婦に戻りたいと望んでも
無理でしょうね、夫の私を見る目が雄弁に物語ってます

ただ、夫に告白し、こういう状況になったので
私は誰はばかる事無くレクターとより激しく愛し合ってました

そう、夫という邪魔な存在を考え無くなったので
心ゆくまでレクターと愛し合いました

ただし、子供にだけはバレ無いように注意はしましたが

子供が私達夫婦の不仲にだんだん感付いたみたいで
たとえ親に無関心でも、一緒に暮らして居ればバレますよね

でもね、夫とは別の部屋になり、夫公認? の不倫相手と
一緒の部屋で同衾するようになっても

なんか、障害が家の中にある状態というのもなんか嫌になってきて

そうなんて言うのかな?

自由になりたかったんです

子供の前で夫婦を演じる事が嫌になったのか?

子供の存在すら邪魔になったのか?

そこで私は、とうとうレクターと家を出る事を決めたんです

子供には申し訳ないけど、こんな空気の悪い状態は
もっと子供に良くないだろうと

あぁ、子供を言い訳にしているだけよね

もう私の心の中では子供が邪魔と思うようになってきたんです
自分でも、とんでも無い母親だと思います

子供は可愛いですよ、私の一人息子ですし

でもね、子供への愛情より
彼、レクターへの愛情が勝るんです
愛情は測れ無いと言うけれど

レクターへの愛は私の全てに優るんです
鬼畜の母親ですよね

そう言うと彼女は寂しそうに笑った

それでとにかく、レクターと二人で暮らす為に家を出ようと

夫に内緒でペットOKの物件の探しと

独立して生活する為の仕事を探し始めたのです

更新日:2019-09-16 11:35:01

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