官能小説

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破綻

挿絵 445*482

解り得ない、理解できない家族では意味が無いと言った彼女

その行く末は破綻でしか無いのか・・・

そんな彼女と別れ、暑い日差しから涼しい風が吹く様になった頃に
彼女と3回目の取材となり、また会う事になった

例のホテルの喫茶室で待ち合わせをした

私に顔を見るなり、一番彼女は言った

とうとう、夫にバレましたよ

さすがに鈍感で私に関心の無い夫でもね

良妻賢母を演じてた私が豹変したのですから
一緒に暮らしてて、気が付かない方がおかしいでしょう

さすがに最近の私の変わりようには疑いを抱いたようです

良い妻で良い母親であろうとしてた私が

どんどんと家事全般に手を抜きしだして
今や、料理は冷凍食品が殆どでチンするだけだし

スーパーの惣菜に、後は出前と手抜きする事夥しい

洗濯も殆どがクリーニングに出す始末で

前はワイシャツはキチンとアイロン掛けをしていたのが
クリーニング屋のビニール袋に入っているからバレるよね

子供も叱らなくなり
子供が塾をさぼっても気にしない

TVやゲームは見放題、やり放題だし
成績が下がろうが気にもしない

夫が遊んで帰ろうが、午前様だろうが、ゴルフに行こうが
怒らないし、気にもしないでは

流石におかしいと思いますよ

まぁ、私もそうして作り出した時間でレクターと
SEXし放題なので余り家族の事は言えませが(笑)

余りにも家庭生活で手を抜き過ぎました


ある日の事、その日は休日で子供はクラブ活動で午前中は家に居ません
その時を見計らったように緊張した顔の夫が私を呼びます

そして気まずそうに話しを切り出しました

「 亜希子、あのその、お前、どこかの男と浮気してないか? 」

と言い出しました、とうとう鈍い夫でもバレたんだと思いましたよ

まぁ、浮気相手が自分の家の飼い犬だとまでは
気付いてないようでしたが、あたり前か(笑)

( 決して、笑い事じゃ無いと思うんだが )

私が何も言わずに黙って俯いていると

「 何か言う事は無いのか! 」

何も言わない私に対して夫の声が怒気を帯びてきました

「 この俺はむかつく上司に媚売りながら、毎日のように遅くまで残業して
お前を食わせてやってる!、それの一体、何が不満だと言うんだ! 」

と言い始めました

でも、私は『 食わしてやってる 』の言葉に反応してしまったの
まぁ、キレたってことよね

彼女は楽しそうに話すので、私は彼女が情緒不安定に
陥っているのかと疑ったが、そうでは無かった

覚悟を決めた女性は怖い、もう彼女は肝も座ったようだ
夫に対し今までの感情を爆発させてしまったのだ
もう修復が不可能な迄に


「 なによ!その食わせてやってるっていうのわ!
そういう言い方ってあるの!無いんじゃないの!
そもそも、残業だ、接待だで夜中にしか帰って来ないで
休日はゴルフ三昧!家の事は私に任せっきりで
家庭を今まで顧みない、あなたが!私は・・」

私の言葉を遮って夫が抵抗するわ

「 家庭を顧みない、それが、オマエが不倫する理由なのか?
そんな理由で浮気するのが、そもそも倫理的に許されるのか?

仕事をまじめにやっているから帰りが遅いんだろうが!
なんで仕事をまじめにやっててオマエに文句言われるだ!

だからこんな不景気でも一戸建を買ってやったんだうが! 」

してやってる、やってやってる口調に
もう私は怒りが収まりませんでした

そうです、私の最大の不満は夫のやってやってる口調なのです
そんな当たり前の事も解らない夫です

「 家庭を疎かにしてないって言うの貴方はっ!
残業って、本当に残業なの?
S子ちゃんって、誰よ!部下?信じられない!
夜遅いのは浮気か?友達と飲んでるだけじゃないのっ!

土日だってゴルフか寝てるだけじゃない!

子供の試合の日を忘れてゴルフの約束してたくせに!
そのゴルフだって、接待ゴルフという訳じゃ無くて
友達と行ってる、ただの遊びじゃないのっ!

あんな棒振り遊びの何処が面白いのよっ!

仕事をまじめにやってる!だから、家庭が疎かにぃっ!
仕事を理由に逃げてるだけじゃないの!

町内会や近所付き合いだっていい顔ばっかり
役職や仕事だけを勝手に引き受けてきて

仕事を理由に都合が悪いっ!何が悪いの?
実際にやってるのは私!面倒なことは全部!私!

だいたいそのしてやってる!やってやってるって!

何よっ!貴方のその押し付けのやってやってる感は
サイテーッよっ!!!

ふざけないでっ!
私だって遊びたい!!
だから遊んでるだけよっ!!!」

今までの鬱憤が爆発し一気に不満を吐き出した私は

もう最後だと思い
愛するレクターのところへ行きました


更新日:2019-09-14 16:22:41

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