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小説

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その9

その9
夏美



「…肝心なのは、従来とは違う。そういう自覚だと思う。もはや、破壊を伴うくらいの変化を突き付けられているってことだ。そうなると、何を守るのかが焦点になるよな。残すべき土台だ」

「はい…」

「…君にこれを聞けば、紅ちゃんの築いた云々になるんだろう。だが、今はそういった括りを超えた、更にその先の有り様をはっきりさせる時期にさしかっかている…」

先輩の指摘は鋭いな…

「はは…、今の南玉にしたってだ…、表面上をつくろって安易にまとめても、すぐほころびが出るさ。個人的には、今の南玉連合を守ってほしい。それが偽らざる思いだ。だが、現実的には無理だろう。大きな流れには逆らえない。要は変わることを恐れては、前に進めないってことだよな。俺は分裂覚悟で荒療治もやむを得ない。そう考える」

先輩は、そうはっきり断言してくれたわ


...



「では、OB、OGの意向も本郷を処置する方針で合せてもらえますか?」

「条件付きだな。いくら不穏な動きが絶えないトラブルメーカーだと言っても、除名なりに決するには、それなりのしっかりした理由が必要だ。当然ながら。それが”総意”へ持って行ける説得材料であること。そうなるな。どうなんだ?揃ってるのか、それは


「正直、微妙なところです。実際は諸々の疑惑をぶつけて、脱退を促す。そういった展開が濃厚です。それでいかがですかね」

「俺としては、それでやむなしってとこだ」

「じゃあ、由美子先輩には先輩から頼めますか?ご自宅に電話してるんですが、連絡取れないんですよ、本件では…」

「…、その件だが…。あのさ…」

やっぱり…

由美子先輩、何かあったんだ…




更新日:2019-08-19 21:23:54