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その6

その6
祥子



夜7時近くになったわ

矢吹さんが帰ってから、カウンターでくつろいでりゃ、入れ代わり立ち代わり、いろんなのが寄ってきたよ

到底、お呼びじゃない連中の売り込みだとかで疲れるわ

まあ、今の情勢で、熱くなってんのが急増中ってことなんだろうが…

だけどな…、ハンパなのが多いよ、やっぱ…

軽くなってるな、うちらのロードに対しても

なんか世の中、急に変わってきたよな

世間の景気は上向きらしいし

まあ、私は私で行くが…


...



そんなことに思いふけっていたら、”連中”が来たわ

「祥子さん!やっぱりココにいると思ったんですよ。いいですか、隣…」

レッドドッグスの新村静美と日高なつきだ

「ここな、さっきまで矢吹鷹美が座ってたんだぜ」

「えー、祥子さん、総長補佐と一献交わしたんですか?」

「はは…、最高だな、あの人。しかしよう、南玉はすげえメンツ揃ってるわ。あの空手女の他、狂犬娘に鬼軍曹の恵川控え、それと、あの湯本敦子か…。猛獣の集団じゃん、アハハハ…。おお、ジンジャーでいいか?」

二人は苦笑いしてるよ


...



「あれ?この曲、シナロケですね~!」

おお、こいつらもロック聞いてる訳ね

「…いいか、麻衣からもシグナルが入ってるだろうけど、来週にも、一波乱ってとこだ。心の準備しといてな」

「ええ‥、みんなにも含ませてます。来るぞって…」

「でよう、その場その場での麻衣と私の出方に沿って、足並みそろえてくれな。私らのうち、南玉に残る方へ付くんだ。一糸乱さず。いいな?」

「了解してます。いやあ、祥子さんがこうやって、マメにコミュニケーション取ってくれるんで、私ら、助かってるんですよ。気持ち的に。正直、久美さんがここんとこ、ちょっとなんで‥」

「静美の言う通りですよ。久美さん、今までは私らと気さくに接してくれたのに、最近はなんか、私は違うぞって雰囲気なんですよね…」

まあ、こんなところだろう、みんなの反応は

「今、麻衣は目に見えないところで、様々な行動に出てるよ。久美もヤツにしかできない役割に、目いっぱい当たってる。だからさ、ドッグスは当面、私が久美の分までみんなに接するってことでさ。なあ、この夏は私たちが太陽だよ。ギラギラ行こうや」

静美となつきの両目、言うまでもなくギラギラだったわ





更新日:2019-08-19 21:49:27