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小説

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鬼は今日も彷徨う 勇幕

 俺の名前は鬼神……最後の鬼。現在、良くわからん島に連行され、然も同じく連行された『レメーネ』という女と共に島の奪取及び謎解きに協力している模様。そんな中で突然、レメーネに齎される驚愕の事実が発覚……「私が、クローン? フウウウフウウウフウウウ……混乱の渦に置かれた私? 今はポエムに走るのよ、私!」直ぐには錯乱しないのが精神の面白い特徴--だが、時間を置けば其の事実はレメーネ自身を錯乱の渦へと陥られせてくれる……だから彼女は落着法の一種として歩絵夢(?)と呼ばれる何かに走るそうだ!

「蜃気楼は支那のモンスター、モンスター故に我々の目を錯覚に陥らせて道を惑わせに誘わせる。いえいえ、チョコレートの甘さは正に鼻血を出す程に興奮を齎して血管を刺激させて心拍数を極限まで上昇させて燃え上がらせる……フウ、落ち着いたわ」彼女曰く商品に成らない歩絵夢だそうだ。「今は此の島の散策を続ける以外に無いわ、其処の鬼」

「さっき聞いた通りだ。何を今更言うんだ?」

「今更だからこそ復習は大事なの。行きましょう」

 あくまで一時凌ぎに過ぎないという心理が彼女の中に渦巻いているのか? 何方にせよ、悪夢は早く醒めたい様子。彼女にとって自分がクローン人間だという事実を否定したい。そんな心理が拙速を要求していると俺は踏み込む--俺とした事が、何を人間如きに感情移入しているのか。

 驚愕の事実を知って一時間後……目の前に巨大な鼻長の動物が立ち塞がる。何でもレメーネ曰く阿弗利加象と呼ばれるそうだ。あれが象と呼ばれるのか、俺の知っている象はもっと小さくて空を飛ぶ想像だった筈だが--巨大だ、勝てるのか?

「其処の鬼、逃げるのよ。幾ら貴方が鬼でも象を相手に勝てる見込みは無いわ!」

「やってみなければわからないだろう、鬼が象如きに怯むか!」

 忠告を無視して俺は阿弗利加象に挑む……

更新日:2019-08-14 08:06:21

猛暑さえも突破する客寄せに作る掌編 その六