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その9

その9
多美代



「おー!おけい、お疲れ!”二人”からは聞いたよ。話しつけてくれて、ありがとうな」

「テツヤ、せっかくノーサイドで収めたんだぞ。ちゃんと…、ちゃんとだぞ。お前、頼むよ、なっ…」

「ああ、承知だって。もう今さっき、あの二人の涙顔、笑顔で埋めてきたしな…」

「はっ…?」

ハハハ…、最高だわ、テツヤとおけいのドンくさい掛け合い


...



まあ、”ディープトライアングル”の一角を自負する私、お前らの今の十数秒、涙無くして語れないって

でも、えらい笑えたわ

むちゃくちゃ矛盾してるか…(苦笑)

とにかく二人とも、よく踏ん張ったよ、”今回”はさ…

偉いって!


...



「テツヤ!お前、この前、私んち来た時と体形違うだろ?なに、一挙に戻ってんだよ!(苦笑)」

「へへ…、お前んちで二人の今後を改めて誓いあったら、その晩から食欲全開でよ。で、すぐに体重、元戻っちゃった。お前って、スゲーな。人の体形まで変えられるんだしな。最強のペチャパイだな、お前のそこ…」

「テメエ、いきなりなんだっての!ド変態が、調子こくなって!これでも日々、大きくなってんだぞ、私のココ。見るか、なんなら?いや、計るか?」

みんな腹抱えて笑ってるって‥(笑)

テツヤ、おけい‥、ハハハ…


...



「なあ、お前らよう…、これから夏の大会控えてみんな気合入れてんのに、いい加減漫才は二人だけの時にしてくれよ。はは、頼むよ…」

「ああ、多美ちゃん、すまん!とりあえず、エロ男、3周イッキ、イキます!うぉー!」

「…」

スゲー…

一気な走りに、ここのみんなは顔を見合わせた

「うぉー、よし、行くぞー!」

私がとりあえず音頭をとった

男も女もミソもクソもないって

私は全力で約20センチは身長差のある、テツヤという男の背中を目指して疾走した


...


ハハハ…、ペースも何もないさ、そんなの置いとけって!

”うぉー!”

すぐに後ろで女達も雄叫びだ

行ってやれー!

そんな声に聞こえる…

私は”新幹線”状態で走っていた

だが、後ろが気になって振り向くと…

そのすぐ後ろには、おけいを先頭に橘川さんと大月さん、それに東京高のでこぼこ二人も”いい顔”して走って来てる…

おけいが何やら叫んでるわ

「多美ー!行くぞー、抜くぞー!」

でけーって、お前の声…

ヤツ…、カモシカ卒業して、豹のようだったよ

女同士なんだが、アイツ、カッコいいや

負けるな、おけい‥、”豹子”には

絶対に…

まずは夏の大会で私と勝負だぞ…





更新日:2019-08-13 21:41:56