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その2

その2
砂垣



「だがな…、あっちの業界を”後ろ”から離しちまうのも、なんかやっぱりな…。その辺のおいしいところには、正直、未練があるわ」

「…砂垣、お前にはこの際だから言っておこう。お前の描いている連中とのお付き合いは、これからの時代、もう無理だ」

「…」

またまた、大胆なことを言い放ってきたわ、バグジーのヤツ…


...



「…星流会と砂垣らの繋がりは、今までは最先端だったんだろうが、極道側からしたら、すぐにあたりまえのスキームになる。日本中の組が、ガキとの中間層を取り込むさ。雪崩を打ってな。世の中も、それをすっと受け入れる流れが出来てるし。だが、それはお前の望んでる形態ではない。もはや、似て非なるものなんだ。”今まで通り”は淘汰され、”違う形”だけが、奴らとの関係を唯一成立させる基準になる」

驚いた…

俺だって、従来のこっちに都合がいい、奴らとの関係がいつまでも通用するとは思っていないさ

だが、バグジーの指摘は、それをはるかに超えたシビアなものだったよ


...



「…星流会と砂垣のモデルケースの”学習”を終えた、星流会以上に力のある組織はさ、早くもそのスキームを改良して、もう導入に着手してるよ」

「バグジー、それって…、俺と諸星さんの関係とは、具体的にはどう違うって言うんだ?」

「起点となるベースは変わらない。お互いの利害関係が成立するってことが大前提さ。そこで、限りなく余分な遠慮や躊躇をブン投げちまったら、さあ、どこへ行き着く?お前ら側からしたら、連中にもっとも高く売りつけることが出来るものってのは、何かってことだ」

「はあ、そうなると…。いや、すぐには頭に浮かばん」

「いいか…。やくざ連中が、組織として一番嫌がる、避けたいことを代行で請け負える。それができる。そこじゃないかと思うが、どうだ?」

「うん、そうだな。じゃあ、それって…」

「殺しさ」

「!!!…」

バグジーのその一言は衝撃だった





更新日:2019-08-13 17:04:09