- 1 / 21 ページ
メバタロウの夢
ここは関西国際空港近くのテトラ沖の海の中、今日もメバルのメバタロウは他のメバルの群れとは離れて飛行機が飛び立つ空を見上げていました。
「僕もあんな風にお空を飛べたら世界中を見て回れるのになあ。」
メバタロウがそう呟いているとメバタロウと同じくらいの大きさ(10cmくらい)の一匹のお魚がメバタロウに近づいて来ました。
「なんやメバタロウ、また群れから離れて空を見上げていたんか。」
「あっガシラ先輩、おはよう。」
「おはようやあれへん、もうマズメの時間は始まってるんや。のんびりしてたらエサにありつけんぞ。」
彼はカサゴのガシラ先輩、いつもメバタロウを気にかけてくれるメバタロウの1番のお友達です。
「ほら、周りをよく見てみい!お前の大好物のオキアミが朝の太陽の光を浴びに来たプランクトン達を食いに来とるやろ!」
「あっ本当だ!」
「夢を見るんはええけど今はたらふくエサにありついて大きくなる事や。おっ!あんな所にごっついイソメがおるで!ピンク色しとるでレア物や!あれはワイがいただきや!」
「あっ…。ガシラ先輩、それ…違う…。」
ガシラ先輩は一目散に泳いでピンク色のイソメ?に食らいつきました。
「ヨッシャ!食らいついたで!ってワイの体が引っ張られるやんけー!ああああああああ!」
ガシラ先輩は人間に釣り上げられてしまいました。
そう、イソメではなくて釣り人が仕掛けた疑似餌、ソフトワームだったのです。
「ちぇ、こんな小さいガシラなんか要らねえよ。」
釣り人は一言呟くと釣り上げたカサゴを海に返しました。
「僕もあんな風にお空を飛べたら世界中を見て回れるのになあ。」
メバタロウがそう呟いているとメバタロウと同じくらいの大きさ(10cmくらい)の一匹のお魚がメバタロウに近づいて来ました。
「なんやメバタロウ、また群れから離れて空を見上げていたんか。」
「あっガシラ先輩、おはよう。」
「おはようやあれへん、もうマズメの時間は始まってるんや。のんびりしてたらエサにありつけんぞ。」
彼はカサゴのガシラ先輩、いつもメバタロウを気にかけてくれるメバタロウの1番のお友達です。
「ほら、周りをよく見てみい!お前の大好物のオキアミが朝の太陽の光を浴びに来たプランクトン達を食いに来とるやろ!」
「あっ本当だ!」
「夢を見るんはええけど今はたらふくエサにありついて大きくなる事や。おっ!あんな所にごっついイソメがおるで!ピンク色しとるでレア物や!あれはワイがいただきや!」
「あっ…。ガシラ先輩、それ…違う…。」
ガシラ先輩は一目散に泳いでピンク色のイソメ?に食らいつきました。
「ヨッシャ!食らいついたで!ってワイの体が引っ張られるやんけー!ああああああああ!」
ガシラ先輩は人間に釣り上げられてしまいました。
そう、イソメではなくて釣り人が仕掛けた疑似餌、ソフトワームだったのです。
「ちぇ、こんな小さいガシラなんか要らねえよ。」
釣り人は一言呟くと釣り上げたカサゴを海に返しました。
更新日:2019-07-17 21:45:58