• 255 / 320 ページ
 視点をグランドマスターに映します……「只今戻ったぞ……って、あの野郎」早速ハーデス元帥はアマナイさんに怒りを露にします。

「ウググ、閣下。如何やらオルトゥス中佐は我々の敵と見て間違いないですね」

「確かにロープの件で漸く襤褸を出しましたね」

「俺が舌打ちしたのは其処じゃねえな」ハーデス元帥にとってヴェイダーの存在は何よりも全存在を懸けて滅ぼさないと気が済まないようですね。「野郎、もう一人の俺に連絡を入れたにも拘らず其れを突破した上にあの小娘のチート能力を副作用を物ともせずに本当に殺す寸前迄追い詰めたな!」

「して、やられた……事に苛立ちを覚えるのは覇者の振る舞いでは在りませんな」

「元帥閣下のような男でも小物臭い時も在るのですか」

「フンッ、俺を小物だと罵るか!」でもハーデス元帥は其れ位じゃあ怯まないのも確かなのです。「だがな、此れ位が何だ……男という物は何度躓こうとも負けを認めんのだああ!」

「だが、プロジェクトライブラは失敗しました。エコプロジェクトも後を追うように失敗は確定するでしょう。流れは奴等に傾き始めております。其れについて失敗を御認めに成ってから再度計画の練り直しをしないと……」「未だプロジェクトライブラは失敗しちゃあいねえなあ、もう一つが未だ残っているぞ!」私の件が一旦、失敗してもルーインさんの件が在る限りは悪夢は続行するのですね!

「とはいえ、あのリリアが無事にエルフの女王を完全な『ダークエルフ』化させてもう一つのマーブルブレイク……『ダークエルフ・シンフォニー』を実現する事が果たして叶うのでしょうか? 私が言えた義理では在りません……が、此の副作用は想定以上に堪えます!」

「自分も其れに如何意見です……」ケストナルさんも使ったのですか--ヒューマニーさんを救う為に。

「ケストナル、貴様のような雑魚が仲間意識が在るとは想定外だったぞ」

「仲間? 違いますね、大事な駒を減らしたくないと思いまして無茶を下迄ですよ……」とあくまで私達とは違う事を強調したいのですね--サングラスの位置を戻しつつも。

「まあ良い、あのリーンとかいう如何にも気分を損なう思想を持った小娘の件は一旦失敗しても次のルーインとかいう二次関数と三次関数の区別も付かん馬鹿エルフは一度暴走すると止められない。流石のあの糞餓鬼も介入した所で不可能だろうよ……何しろ、あれは」其処で一旦、剃刀を落としそうに成ります。「いや、待てよ……若しもあの見るだけで殺したく成る奴がアマナイからあれを渡されていたなら拙い事態だ。確かにケストナル、貴様の言う通り計画の練り直しを検討しないといけないな」

「相変わらず閣下は私の理解が追い付けないように考えますね……止して下さい、引き籠りの其れに見えて滑稽なのです!」

「何を言うか、何で自分の考えを他人に一々理解させるように説明しなきゃあ成らんのだ。馬鹿は置いてけぼりに成って構わんのだ!」

「言っても無駄だ、ビーゴ大尉。此の男は初めから我々と歩調を合わせない事は承知の筈だ!」

 悪に歩調を合わせるという物は在りません。常に歩調とは自分以外を除外する事に在ります故に!

更新日:2019-09-07 18:39:40

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook