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 あれ? あたし達は光を浴びて凄い事に成ったんじゃないの? 気が付けば周りは……そうだ、ヴァルヴォーズさんと戦闘していたんだよ。理由を聞いたりしていたんだよ。そんなあたし達が此処で……「ルーインちゃん、気が付いたのか!」色男エイガーがあたしの所迄真っ先に駆け付けて来た--其れに続くようにミレーニアンさん、おっさん、そしてヴォルフさんが駆け付ける。

「フムフム……大丈夫のようねん」

「見ての通り」おっさんは周囲の瓦礫の山がさっき迄あたし達が居たあの基地だと知らせてくれる。「アークフラッシャーで此処は消滅した」

「だが、小隊長殿には逃げられた。如何やらお前が『暴走』してしまった隙をついてな」

「え、暴走? あたしが暴走したの?」其れを聞いた時、あたしは思い出した。「ウウウウ、あたしは……信じられない事をした。左手を翳して、ブラックホールを……何をしたのよ!」

「其れは俺達が聞きたいんだよ。如何して俺達は無事だったのかって事をなあ」

「あの時の光であたい達はゲームオーバー確実だったわん。いや、本当に心臓が止まる勢いだったわん。でも……ルーインの暴走が時々功を奏してしまったわん」

「又あたしはみんなを襲ったの!」

「幸運な事にあのブラックホールを発動した事で我々を襲う事なく其の侭意識を失った……そう告げておこう」

「ううう、嫌だよ。あたしがあたしじゃなく成るのは絶対に、絶対に、嫌だよ……」急に現実が恐く成って来る--今にもあたしはみんなを襲う怪物と化して皆殺しにする予感が巨大化して行くのが!

「レオンハルト二佐……其れに一行の皆様も御無事で何よりです!」「滅びの光が基地に直撃した時はもう世界が暗転するような感じに襲われたのですよ!」「報告する、五人は無事だ。報告する、五人は無事だ!」其処へウミバエさん、ヤマビエさん、そしてシャーラッブさんが駆け付けて其々の心境と外で待機中の隊員達に報告してゆく。

「偶々在ったシェルターに潜る事で何とか助かった」

「シェルター、ですか?」

「有無、偶然なのか光に堪え切れる程に厚みの在る凄まじいシェルターだったぞ!」

「そんな情報何て在りましたかな……」「シェルターよ、パルシェンじゃないけどん」ミレーニアンさんは誤魔化しの空気を形成するのは構わないけど、面白くないジョークは止めてよ!

「そうゆう事で良いじゃないか。其れで何とか納得させてくれ……御願いだ!」

「わ、わかりました。無茶ぶりを要求されるのは今日が初めてでは在りませんので……」ビーストトルーパーにとっては日常茶飯事なのね--ヴォルフさんには悪いけど、だから帝国に負け続けるのよ!

「もう一つ報告する」ヴォルフさんがあれを何の躊躇いもなく伝えるのね。「ヴァルヴォーズ・レイオーンに関する新事実が発覚した。奴の心臓には『ファンタズムハート』が内蔵されているのが確認された!」

「な、何だって……よ、良くわかりません、が、よ、要するに伝説のビーストトルーパーは文字通り心臓を握られているという訳、ですね!」「バルマーの奴め、何処迄卑怯なんだ!」「クソウ、其れであの方は非道に協力させられているというのかあ!」敵として立ちはだかっても彼の名声は未だに絶大--此処迄尊敬されるなんて流石としか言いようがないカリスマ性よ!

「バルマーだけのせいじゃないわ」ミレーニアンさんが砕けた口調をしていないよ。「あの心臓を与えるきっかけを作ったのはあたいの両親よ」

「何、レジメンタルのミレーニアンが!」

「如何ゆう事だよ……」「あ、そうそう……其れよりも先に報告が在ります。『ポポ・ユキ』の遺体が突然姿を消しました!」話しを割り込んで迄報告される重大な情報--あのルーピーが突然姿を消したってええ!

更新日:2019-08-06 05:04:47

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