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サトシの異変

《単純な日々を恐れていたのは もう遠い昔

複雑な日々こそ 悲しいのを知ってる 》

そんな歌詞が聞こえてきた時。

ツー

サトシの頬を流れたのは温かい滴。

「サトシ?」

そんな声がしたが、サトシは応えられなかった。

テレビから流れた音楽は、辛かったあの頃よく聞いていた曲だったから。

この曲があったから、前を向けた。

そんな思い出の曲だったから。

更新日:2019-06-24 21:30:20

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