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ss181117俺とお隣の吸血鬼さんの防寒対策

「ただいま~」
家に帰るとやけに家の中が暑い。
「あ、お帰りなさい」
さわやかなストレートヘアと
アイスブルーのイケメンが俺を出迎える。
ちなみに彼はアイドルではなく吸血鬼である。
しかしそんな事はどうでもいい。
「おい、まだ11月だというのになんで
こんなに暑いんだ。
てか暖房いれるな。まだ上に一枚はおって
いける季節だ」
するとイケメン吸血鬼はしょぼんとして
「だって、日本寒いんだもん」
「うぉおおおおお、男がだもんとか言うな!
いいな。今からこんなに暖房効かせて
冬になったら暖房費がバカにならん。
消すぞ!」
「え~。でも君の血を僕が飲んで
目から出したルビーを売れば
暖房代位賄えるだろ。
必要経費だよ。
それに、冬は大丈夫!
僕、冬眠するからっ」
なんですと!
俺は凍りつく。
「す、すると春になるまで
ルビーが目から出なくて
生活費が減るって事か」
「うん、そうだね、ごめん。
でも、君一人の生活費しか
かからないから何とかなるでしょ」
「いや、確かになんとかなるけど
二次元の恋人への捧げものとか
三次元のおネェさんの胸元とか
男には男の事情が」
するとイケメン吸血鬼がニコリとほほ笑んで
「ネットがあるじゃない。
それと適度な運動をして新鮮な血液を
維持してね❤」
_| ̄|○オマエハオレノヨメデスカ?
この冬はバイトをするしかないと
決まった初冬なのであった。

更新日:2019-03-28 17:06:43

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