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181214俺と隣の吸血鬼さんとすき焼きと
「なぁ、さぶいなぁ」
俺はとなりのサラサラ黒髪の青い瞳の
イケメンにはなしかける。
「そうですかぁ。ルーマニアに比べれば
日本は暖かいですよ」
そう、隣のイケメン吸血鬼なんです。
俺のアパートの隣の部屋で色々あって、
俺の血を提供する代わりに
家事一切をしてくれている。
何故かと言うと、俺の血の味と栄養管理の為だ。
男の独り暮らしに何が湧くと
言われるが(俺は清潔にしていた)
まぁ、どうしてもコンビニ弁当中心の生活に
なるわな。
まぁ、お隣の吸血鬼さん、俺の血を飲むと
目からルビーを出すからその分け前で
俺は定時出社退社の残業無しの
ホワイト企業に見事転職。
ラッキーラッキー。なんか温かいコートでも買おうかな。
「ふふ、何嬉しそうな顔しているんですか。
すき焼きそんなに嬉しいですか」
そう言って、スーパーの買い物袋を
俺に見せる。
そうなのだ。今日は国産牛で
すき焼きなのだ。
「う、うん。すき焼きが嬉しくなって、
吸血鬼さんよく料理知っているよな」
すると隣の吸血鬼さんは遠い目をして
「色々あったんですよ」
とぽつりと言った。
何?何があったの?
聞きたい俺がいたが、隣の吸血鬼さんは
空の月を眺めて黙ってしまった。
仕方なく俺も月を眺めた。
冷たい風がひゅう~と吹いて行った。
了
俺はとなりのサラサラ黒髪の青い瞳の
イケメンにはなしかける。
「そうですかぁ。ルーマニアに比べれば
日本は暖かいですよ」
そう、隣のイケメン吸血鬼なんです。
俺のアパートの隣の部屋で色々あって、
俺の血を提供する代わりに
家事一切をしてくれている。
何故かと言うと、俺の血の味と栄養管理の為だ。
男の独り暮らしに何が湧くと
言われるが(俺は清潔にしていた)
まぁ、どうしてもコンビニ弁当中心の生活に
なるわな。
まぁ、お隣の吸血鬼さん、俺の血を飲むと
目からルビーを出すからその分け前で
俺は定時出社退社の残業無しの
ホワイト企業に見事転職。
ラッキーラッキー。なんか温かいコートでも買おうかな。
「ふふ、何嬉しそうな顔しているんですか。
すき焼きそんなに嬉しいですか」
そう言って、スーパーの買い物袋を
俺に見せる。
そうなのだ。今日は国産牛で
すき焼きなのだ。
「う、うん。すき焼きが嬉しくなって、
吸血鬼さんよく料理知っているよな」
すると隣の吸血鬼さんは遠い目をして
「色々あったんですよ」
とぽつりと言った。
何?何があったの?
聞きたい俺がいたが、隣の吸血鬼さんは
空の月を眺めて黙ってしまった。
仕方なく俺も月を眺めた。
冷たい風がひゅう~と吹いて行った。
了
更新日:2019-04-04 06:42:59