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ss181116俺と隣の吸血鬼さん
「ただいま~」
玄関を開けるとカレーのいい匂いがする。
「あ、お帰りなさい」
そう言って出迎えてくれたのは
ひよこのアップリケのついた
ピンクのエプロンをしたお隣さん。
・・・男で吸血鬼だけど。
そのお隣さんの吸血鬼が俺のために
料理を作っているのは理由がある。
そう、吸血鬼さんが俺の血を飲むと
目からポロポロとルビーを出すのだ。
その利益を半々しているのだが、
何しろ、俺の食べたものでルビーの質が
良くなったり悪くなったりする為
食事管理をされているのだ。
しかも体調管理の為に残業の無い
会社に転職させられていたって健康的だ。
「へぇ、今日はカレーか」
「うん。有機野菜と国産地鶏で
スパイスから調合したんだ」
・・・なんかなぁこれで女性だったらなぁ。
世の中うまくいかないもんだ。
「さ、早く食べてよね。そして血をちょーだい♪」
うおぉぉぉ。可愛い女の子に言われてぇ。
お隣の吸血鬼さんが見守る中
黙々とカレーを食う。
あ、吸血鬼さんまつ毛長い。髪さらさらだ。
「ご馳走様でした」
おれは邪念をはらいつつ食事を終える。
そして歯を磨いて風呂に入って、居間に戻る。
「じゃぁ、今度僕のご飯ね♪」
お隣の吸血鬼さんがにっこり笑う。
もちろん、首筋に牙をたてたりなんかしない。
肘の辺りに針をいれてチューブを通して
チューチュー血を吸うのだ。
なんとな~く沈黙が漂う。
バァンっ
そんな時、いきなり玄関の扉が開く。
「弟っ探したわよ。こんなとこにいたのね」
すると、お隣の吸血鬼さんが
「姉さん、どうしてここに」
「て、あんた男なのに何人間の男から
しかも輸血してるのよ。
なんかおいしい絵だからいいけどっ。
アザース」
「血を飲んでるだけで妙な妄想するなぁ
写真撮るなぁ」
何か、お隣の吸血鬼さん姉弟?が
騒いでいる。
「ちょっと、夜分なので静かにして下さい」
俺が頼むとピタリと黙る姉弟。
すると、お隣の吸血鬼さんの姉が
「すいませーん。弟が御面倒をかけてますぅ。
それで弟とはどういう関係で?
やっぱりあらぬ関係であると嬉しいんですけど」
・・・この姉弟、性別変えてくんねーかな。
了
玄関を開けるとカレーのいい匂いがする。
「あ、お帰りなさい」
そう言って出迎えてくれたのは
ひよこのアップリケのついた
ピンクのエプロンをしたお隣さん。
・・・男で吸血鬼だけど。
そのお隣さんの吸血鬼が俺のために
料理を作っているのは理由がある。
そう、吸血鬼さんが俺の血を飲むと
目からポロポロとルビーを出すのだ。
その利益を半々しているのだが、
何しろ、俺の食べたものでルビーの質が
良くなったり悪くなったりする為
食事管理をされているのだ。
しかも体調管理の為に残業の無い
会社に転職させられていたって健康的だ。
「へぇ、今日はカレーか」
「うん。有機野菜と国産地鶏で
スパイスから調合したんだ」
・・・なんかなぁこれで女性だったらなぁ。
世の中うまくいかないもんだ。
「さ、早く食べてよね。そして血をちょーだい♪」
うおぉぉぉ。可愛い女の子に言われてぇ。
お隣の吸血鬼さんが見守る中
黙々とカレーを食う。
あ、吸血鬼さんまつ毛長い。髪さらさらだ。
「ご馳走様でした」
おれは邪念をはらいつつ食事を終える。
そして歯を磨いて風呂に入って、居間に戻る。
「じゃぁ、今度僕のご飯ね♪」
お隣の吸血鬼さんがにっこり笑う。
もちろん、首筋に牙をたてたりなんかしない。
肘の辺りに針をいれてチューブを通して
チューチュー血を吸うのだ。
なんとな~く沈黙が漂う。
バァンっ
そんな時、いきなり玄関の扉が開く。
「弟っ探したわよ。こんなとこにいたのね」
すると、お隣の吸血鬼さんが
「姉さん、どうしてここに」
「て、あんた男なのに何人間の男から
しかも輸血してるのよ。
なんかおいしい絵だからいいけどっ。
アザース」
「血を飲んでるだけで妙な妄想するなぁ
写真撮るなぁ」
何か、お隣の吸血鬼さん姉弟?が
騒いでいる。
「ちょっと、夜分なので静かにして下さい」
俺が頼むとピタリと黙る姉弟。
すると、お隣の吸血鬼さんの姉が
「すいませーん。弟が御面倒をかけてますぅ。
それで弟とはどういう関係で?
やっぱりあらぬ関係であると嬉しいんですけど」
・・・この姉弟、性別変えてくんねーかな。
了
更新日:2019-03-28 17:04:04