- 6 / 16 ページ
何度目の正直?ジムリーダーへの挑戦
ここはカントー地方西北に位置する街、ニビシティにあるポケモンセンター。その中の設備の1つである、ポケモントレーナーを支援するための宿泊部屋の一室で、今日も朝を迎える少女がいた。
「あぁぁぁぁ!!!?」
その一室から、朝からその少女から発せられる声が響き渡る。
「ゼニガメ、出てきて!」
少女は宿泊部屋のベッドのすぐそばにあるテーブルに置いてあったモンスターボールを手に取ると、その中に入っているポケモンを繰り出す。
ボールが開き、赤い光が発せられた先に、その中にいたポケモンが姿を現した。
「ゼニ! ゼニ…!?」
かめのこポケモンのゼニガメ。みずタイプのポケモンである。そのゼニガメが、少女を見て驚いた表情を見せ、どう反応すればいいのか困っている。
それもそのはず。
「ゼニガメ~、私のこの髪どうにかしてくれないー…」
少女自慢の長い髪は寝ぐせだらけでボサボサであり、少女自身もこの惨状にゼニガメに縋りつく。
ゼニガメは困惑しながらも、持前のみずタイプ技でどうにかしようと試みるも、結果的に髪どころじゃなく、下の寝間着にまで水が滴る状態になってしまっていた。
そのドタバタした状況でも、ベッドの端の方で、小さな身体に大きなしっぽを持つ白いポケモン・ロコンは今も夢の中にいた。
少女はベッドから毛布をはぎ取り、それを濡れた寝間着の上から羽織ると、真っ先にシャワールームへと向かっていった。
この少女、 響句 詞 。13歳の新米ポケモントレーナーである。
ポケモンリーグ、カントー地方大会…『カントーリーグ』を夢見て、ポケモンリーグ公認ポケモンジムを巡るため、ニビジムの存在するここニビシティへとやって来ている。
しかし、そのジム戦もなかなかうまくはいかない、苦悩の日々を過ごしていた。
「詞先輩、遅いな。そろそろ、ニビジムの予約時間なのに」
ニビシティポケモンセンターのエントランスでは、詞を待つ1人の少年がいた。
この少年の名は 神宮 旭 。12歳のポケモントレーナーであり、ポケモンリーグ公認ジムバッジを7つの実力を持つ。詞との関係は同じポケモントレーナー認定学校の卒業生であり、旭は詞の学業面での後輩にあたるが、ポケモントレーナーとしては、先にポケモントレーナー認定試験を突破した旭が先輩である。
旭が詞を気にしていると、そこへ急いだ様子で、容姿を整えた姿の詞が、腕と胸に挟むようにロコンを抱きしめて走ってきた。
「ごめんあきくん! 待った…?」
「先輩がこんなに遅れるなんて珍しいですね。そんなに昨日の特訓、キツかったです?」
「なんとなく…」
「こぉん?」
先日、詞のニビジムへの挑戦に連敗続きと知った旭は丸一日かけて、詞やゼニガメのバトルの練習から技の特訓が行われた。
それが終わってからは詞はヘトヘトになり、シャワールームから部屋に戻るとそのままベッドへと飛び込んでしまったことが原因で、今朝の事件へとつながる。
「この髪、整えるの大変だったんだから」
「それ、悪いのボクなんですか…」
その後2人とポケモンたちは朝食を軽く済ませると、詞のニビジム再挑戦のためにニビシティジムに向かった。
ここはカントー地方西北に位置する街、ニビシティにあるポケモンセンター。その中の設備の1つである、ポケモントレーナーを支援するための宿泊部屋の一室で、今日も朝を迎える少女がいた。
「あぁぁぁぁ!!!?」
その一室から、朝からその少女から発せられる声が響き渡る。
「ゼニガメ、出てきて!」
少女は宿泊部屋のベッドのすぐそばにあるテーブルに置いてあったモンスターボールを手に取ると、その中に入っているポケモンを繰り出す。
ボールが開き、赤い光が発せられた先に、その中にいたポケモンが姿を現した。
「ゼニ! ゼニ…!?」
かめのこポケモンのゼニガメ。みずタイプのポケモンである。そのゼニガメが、少女を見て驚いた表情を見せ、どう反応すればいいのか困っている。
それもそのはず。
「ゼニガメ~、私のこの髪どうにかしてくれないー…」
少女自慢の長い髪は寝ぐせだらけでボサボサであり、少女自身もこの惨状にゼニガメに縋りつく。
ゼニガメは困惑しながらも、持前のみずタイプ技でどうにかしようと試みるも、結果的に髪どころじゃなく、下の寝間着にまで水が滴る状態になってしまっていた。
そのドタバタした状況でも、ベッドの端の方で、小さな身体に大きなしっぽを持つ白いポケモン・ロコンは今も夢の中にいた。
少女はベッドから毛布をはぎ取り、それを濡れた寝間着の上から羽織ると、真っ先にシャワールームへと向かっていった。
この少女、 響句 詞 。13歳の新米ポケモントレーナーである。
ポケモンリーグ、カントー地方大会…『カントーリーグ』を夢見て、ポケモンリーグ公認ポケモンジムを巡るため、ニビジムの存在するここニビシティへとやって来ている。
しかし、そのジム戦もなかなかうまくはいかない、苦悩の日々を過ごしていた。
「詞先輩、遅いな。そろそろ、ニビジムの予約時間なのに」
ニビシティポケモンセンターのエントランスでは、詞を待つ1人の少年がいた。
この少年の名は 神宮 旭 。12歳のポケモントレーナーであり、ポケモンリーグ公認ジムバッジを7つの実力を持つ。詞との関係は同じポケモントレーナー認定学校の卒業生であり、旭は詞の学業面での後輩にあたるが、ポケモントレーナーとしては、先にポケモントレーナー認定試験を突破した旭が先輩である。
旭が詞を気にしていると、そこへ急いだ様子で、容姿を整えた姿の詞が、腕と胸に挟むようにロコンを抱きしめて走ってきた。
「ごめんあきくん! 待った…?」
「先輩がこんなに遅れるなんて珍しいですね。そんなに昨日の特訓、キツかったです?」
「なんとなく…」
「こぉん?」
先日、詞のニビジムへの挑戦に連敗続きと知った旭は丸一日かけて、詞やゼニガメのバトルの練習から技の特訓が行われた。
それが終わってからは詞はヘトヘトになり、シャワールームから部屋に戻るとそのままベッドへと飛び込んでしまったことが原因で、今朝の事件へとつながる。
「この髪、整えるの大変だったんだから」
「それ、悪いのボクなんですか…」
その後2人とポケモンたちは朝食を軽く済ませると、詞のニビジム再挑戦のためにニビシティジムに向かった。
更新日:2019-01-24 16:10:56