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第6話「恋が走り出せない」


山「あの、及川さん」
及「あ、はい」
山「えっと、」
山崎は話しかけるも、緊張で何を言えばいいのか、そもそも何が目的なのかわからなくなってきた。
山「いや、なんていうか、今日お疲れ様でした」
及「えっ?・・・・お疲れ様・・・でした」
いけない。
何がお疲れ様だ。会話終わってしまうじゃないか。山崎は焦りの為汗をびっしょりかいていた。
山「その、実は話があるんだけど」
及「えっ?話ですか?」
ガチャ
休憩室に役員達が入ってきた。
やばい。
山崎は恐怖でなんとかこの場を終わらさなければと思った。
そう、逃げようとしたのだ。
山「あの、空いてる日ありますか?」
及「空いてる日?来週の火曜日とかなら・・・」
山「あっ、じゃあ、あの~来週の火曜日会ってくれませんか?」
及「会う・・・・・・・・まぁいいですけど・・・・」
山「本当?」
及「・・・・はい・・・・・」
山「あっ、じゃあ連絡先もらっていい?」
及「いい、ですよ」
二人は赤外線で互いの連絡先を交換した。
山崎の手が震えなかなかうまくいかない。
山「あっ、ごめん・・・あはは・・」
及「・・・・」
なんとか連絡先は交換した。
山「じゃあ、また後で連絡するわ」
及「・・・・はい・・・」
そういうと及川は速足で休憩室から出ていった。
山崎は、なかなか外に出れなかった。
いまのでよかったのか?
怪しくなかったか?
そんな考えが山崎の頭を巡る。
帰宅後
山崎は混乱していた。
一体どういう形で連絡すればいいのか?
とりあえず、山崎はメールを送る事にした。
簡単な文章だった。
‘火曜日何時ぐらいからなら会えます?’
いい加減なメールだった。
そして、こんなちょっとした事でドギマギしている自分のヘタレ加減に驚いた。
返信はなかなか来ない。
なんとなく、部屋で音楽をかけ始めた。
最初はよく聞くアイドルソングをかけたが、なんだか恋愛の曲が怖くなり聞くのをやめた。
とりあえず、プロレスの入場曲集をかけなんとか心を奮起させようとした。
日が暮れかかった頃
及川から返信があった。
‘あの~会うって2人きりですか?’
2人きりがいい。
友達とつるんで、徐々に仲良くなるというよりもっとドラマチックな展開を期待していた山崎。
そんな呑気な事を言っている場合では無いにも関わらず、
‘できたらふたりきりがいいです。’
と、また簡単なメールを送った。
山崎はなんだか風向きが悪い予感がした。
それから数時間後
及川から返信がきた。
’あの、正直に言うとふたりきりであうのは抵抗があります。なんというか、、、男性恐怖症みたいな所がありまして、、‘
男性恐怖症・・・・・
この言葉を出されてしまった。
これはどう考えてもNOの合図だと受け取った山崎。
胸の中が一気に苦しくなった。
どうすればいいのかわからなくなり、この状況から逃げたくなった山崎は
‘あっ、ごめん。なんか変な絡み方して、火曜日もやっぱり無しでいいや。また今度話すよ’
と返信した。
びくびくと
手を震わせながら
それから5分程で及川から返信がきた。
’こちらこそ申し訳ありません。大事な事をいい忘れていて、、、‘
これで2人のメールはとぎれた。
続く

更新日:2019-02-10 18:57:56