• 作品を探す:

小説

携帯でもPCでも書ける!

  • 4 / 21 ページ

第4話 山崎明秀

東友 所沢店
休憩室
3人の男が長椅子に座っている。
その内二人は疲れていて、ボーッとした様子だ。
もう1人の青年は、対称的に嬉々とした表情で熱く話をしている。
彼の名は山崎明秀。
山「いや、だからね、昔崖の上のポニュって流行ったじゃないですか!!あれ見て映画自体は納得できなかったんですけど、ポニュに恋しちゃって」
「うん、そうだね・・・・」
山「それで、俺もポニュと付き合いたいと思って・・・・でももしポニョとつきあうならポニュに人間になってもらわないといけない。でもそれをやると街を壊滅させてしまう」
「うん、そうだね・・・・」
山「俺は、その責任をとれるのかって・・・・聞いてます?」
「・・・・」
山崎以外の二人は眠りだした。
山「けっ、誰も俺の話なんて聞かねぇ」
ガチャ
休憩室の扉が開いた。
同僚の及川瞳が入ってきた。
山「あっ・・・・及川さん・・・・お疲れ様です」
及「お疲れ様です」
及川は早口でそう言いながら素早く山崎から離れた席に座った。
山「・・・・」
及「・・・・」

2ヶ月前
同じく東友所沢店休憩室
山崎と及川が、二人きりで話している。
山「でさぁ、しす風&絆のライブ終わった後、メガネ落としちゃって・・・それで知り合いに言ったら他の客にその話して・・・そしたら、何故かいきなり客達がメガネ!メガネ!っていいながら俺のメガネコールしたんだよ!!」
及「キャハハ!!はずい!」
山「あれはびびったわ、及川さんはなんかなかったの?そういうライブでの思い出?V系とか好きじゃん」
及「うーん、あんまりなぃかな・・」
山「及川さん自体は?」
及「ああっ!!メッチャ騒ぎます!!ヘドバンとかして」
山「ええっみたい!」
及「いやいや、絶対みせませんよ」
山「何で?いいじゃん、みたいな普段の俺らには見せない禁じられた及川さんの姿を」
及「フフっ!!超騒ぐんで知り合いにはみ・せ・ら・れ・ま・せ・ん」
山「メッチゃ、ケチ。まぁでもさ、変装して観に行くわ、なんだっけ、その及川さんの好きなバンド?」
及「スコープゲートです」
山「スコープゲート?クールなバンド名だね。及川さん生け贄なの?」
及「私は、スコーターです」
山「はっ?」
及「ファンの事そう言うんです」
山「ふーん」
山崎はスマホでスコープゲートを検索。
山「うわ、エグい!ちなみに誰が好きなの?」
及「ベースの人・・・・」
山「ベースか、このライバって人?」
及川は頬を赤らめ少し照れながら
及「・・・そうです」
山「うわーイケメン!!嫉妬するわ!!」
及「いやいや」
山「まぁ俺も、打倒ライバで頑張るわ」
及「フフっ、無理無理」
山「あっ、やべ、休憩終わりだ」
山崎は休憩室を出て、エレベーターに乗った。
山「はぁあ、及川さんか・・・可愛かったな・・・・ライバか・打倒!!ライハ!!」
山崎はそう叫びエレベーターの中でシャドーボクシングをした。
売り場
カレーの品だしをする、山崎と先輩店員
「山崎さぁ、及川さんとなかいいね」
山「えっ?」
「スゲーじゃん、俺なかなか及川さんには話せないよ」
山「そうっすか」
「ぶっちゃけ、どうなん?好きなの?」
山「・・・そりゃまぁ・・・好きですよ。はい」
「じゃあ、いったほうがいいよ、ガンガン、もうあと一歩だよ」
山「そうですか?」
「うん、なんか二人の事みてると笑っちゃうもん」
山「やめてくださいよー」
「ははっ、頑張れよ、恋する青年」
そういうと先輩は別の場所に品だしに向かった。
その日の仕事終了後
コンビニで買い物をする山崎
店内放送では、アイドルが恋する少女の気持ちを歌っていた。
気持ちを伝えたいけど伝えられない。
そんな少女の純情。
それを聞いているうちに山崎は涙が出そうになった。
最終的に少女は勇気を出して、気持ちを伝える歌だった。
山崎は思った。
こんな女の子でも、頑張って戦ってるんだと、俺も気持ち伝えないと、俺はやる!!
山崎は買い物かごにココアを入れてレジに向かい店員に話かけた。
山「これお願いします」
「いらっしゃいませ」
ちゃっちゃとレジを済ませようとするコンビニ店員に山崎は
山「俺、勇気出して戦うよ」
「はい?」
山「さっきかかってたアイドルの女の子の曲みたいに、俺も気持ち伝えるわ」
「はぁ、えっとお会計は110円・・・」
山「よし!小銭丁度あるぜ!!これは幸先いいスタートだ!!」
「あっ、はい」
山崎はコンビニ店員の名札をみながら
山「あおきさん?もし俺の恋が成立したら祝ってくれよな」
山崎は代金を払い、さっていった。
山「よし、やるぞ」
山崎はシャドーボクシングをしながら家まで帰っていった。
続く

更新日:2019-04-22 15:26:58