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第2話 駿の恋
ギブリ幼稚園
少女の生徒と、泥団子を作る駿のもとに吾郎が駆けつけた。
吾「父さん、始末してきたよ」
駿「苦しめたか?」
吾「サメに食わせてやりました」
駿「その程度か、相変わらずのバカ息子だな」
吾「くっ・・・・」
駿「吾郎、バスの用意をしろ。このあと、園児達と社会科見学だ」
吾「かしこまりました・・・・」
吾郎は悔しい思いを噛み締めながら、バスを用意した。
イヌバス型の巨大バスである。
駿「さぁみんな、このバスに乗って、今日はスーパーにいって買い物の仕方を勉強するよ」
吾「スーパー?なんでそんな所行くんです?」
駿「うむ。スーパーにいってな、無知で哀れな一般庶民の姿を見せつけてやるのだ」
吾「・・・・」
東友所沢店
駿「さぁついた。みんな行くぞ~」
駿と子供達はバスを降り、店内に入った。
園児達は走りながら店に入っていった。
駿「ふふふ・・・可愛い子供達だ。あれは私が作った最高の宝だ。あれがある以上、もう私の心を動かすものは無いであろう」
駿は自慢気に語った。
すると、1人の園児が駿に話かけた。
園「駿監督・・・・あのね、私カプリコ食べたい」
駿「そうかい、じゃあ店員さんにお菓子の場所を聞いてごらんなさい」
園「うん!!」
園児は走って、商品の前出しをする女性店員に話かけた。
園「店員さん!!あのぉ」
「あっ、はい・・・・」
園「カプリコカプリコぉ」
「えっ、あっ、カプリコ?」
駿「あはは、店員さん、すみません」
駿は園児と女性店員のもとに向かった。
そして、その女性店員を観た瞬間駿の動きが止まった。
その女性店員は、身長は、一見子供に見えるほどの小柄だが動きが活発で独特の雰囲気を出していた。髪はそめていて両目が少し離れている。子供っぽいようで、子供ではない不思議な女性だった。
駿「あっ?あっ・・・・」
駿の動きが園児以上に不思議になっていた。
「えっ?あの」
女性店員も戸惑い目をくりくりさせながら、周りをキョロキョロしだした。
その瞬間、駿の目に映る女性店員が急に輝きだした。
駿は急に汗を流し、手が震えだした。
「あの~大丈夫、ですか?」
駿「うん、あっ、大丈夫ですよ」
「えっと、カプリコ、ですか、」
園「そう!!カプリコ!!」
駿「はっ!!カプリコカプリコ」
駿は冷静さを失い、おかしくなっていった。
「ご案内しますね」
女性店員は駿と園児をカプリコのコーナーにつれていった。
案内してる時の女性店員の動き、背中に見とれる駿。
「こちらです」
そういって、去ろうとする女性店員に駿は再び声をかけた。
駿「あ、あの」
もじもじとしながら話しかける駿。
その姿はアニメの巨匠ではなく、男子中学生のようだった。
駿「えっと、まだ聞きたいんですけど」
「はい」
駿「えっと、ヨーグルトと・・・・ケチャップと・・・・」
駿が不審に女性店員に話かけていると、別の男性店員が近づいてきて
「あっ及川さん!!マネージャーが呼んでますよ!!こちらのお客さんは僕がご案内します」
「あっ、ありがとうございます」
女性店員はその場を去った。
そして、男性店員は駿に話かけた。
「え~とお客さん、何をお探しで?」
駿「うっ、うっ、やっぱりいい!」
駿は園児をひっぱり、走り去った。
園「駿監督・・・どうしたの?」
駿「うるさい!」
駿は他の園児を引率している吾郎のもとに向かい、
駿「おい!!吾郎!帰るぞ!!」
吾「えっ?」
駿「いいから帰る!!」
駿達は走ってバスに乗り、
駿「さぁ、帰るぞ!帰るぞ!行け!吾郎!」
吾「・一体何が」
駿「私が、この私が、今さら、恋なんて、信じられない、信じられない」
吾「あれっ?雨が降ってきた」
駿「本当だ・・・・」
駿の目には、雨の中にさっきの女性店員がいるのが見えた。
そして、気づいた。
自分が、恋をしたという事に
そして、まるで中学生のように、自分の心が揺れ動いているのに
駿「・・・こんな気持ちに自分がまたなるなんて、、、」
かつて自分が作ってきたアニメのキャラクターのように感情が走り出した駿。
駿は座っているのも苦しくなり、
駿「吾郎!バスを止めろ!」
吾「えっ?」
吾郎はバスを止めた。
そして、駿は外に出て雨の中走り出した。
まるでアニメのように
だが、50メートルほど走った所で、駿はむせながら倒れた。
年齢もあるのであろう。
駿はアニメのようには走れなかった・・・・
駿「はぁはぁ」
続く
少女の生徒と、泥団子を作る駿のもとに吾郎が駆けつけた。
吾「父さん、始末してきたよ」
駿「苦しめたか?」
吾「サメに食わせてやりました」
駿「その程度か、相変わらずのバカ息子だな」
吾「くっ・・・・」
駿「吾郎、バスの用意をしろ。このあと、園児達と社会科見学だ」
吾「かしこまりました・・・・」
吾郎は悔しい思いを噛み締めながら、バスを用意した。
イヌバス型の巨大バスである。
駿「さぁみんな、このバスに乗って、今日はスーパーにいって買い物の仕方を勉強するよ」
吾「スーパー?なんでそんな所行くんです?」
駿「うむ。スーパーにいってな、無知で哀れな一般庶民の姿を見せつけてやるのだ」
吾「・・・・」
東友所沢店
駿「さぁついた。みんな行くぞ~」
駿と子供達はバスを降り、店内に入った。
園児達は走りながら店に入っていった。
駿「ふふふ・・・可愛い子供達だ。あれは私が作った最高の宝だ。あれがある以上、もう私の心を動かすものは無いであろう」
駿は自慢気に語った。
すると、1人の園児が駿に話かけた。
園「駿監督・・・・あのね、私カプリコ食べたい」
駿「そうかい、じゃあ店員さんにお菓子の場所を聞いてごらんなさい」
園「うん!!」
園児は走って、商品の前出しをする女性店員に話かけた。
園「店員さん!!あのぉ」
「あっ、はい・・・・」
園「カプリコカプリコぉ」
「えっ、あっ、カプリコ?」
駿「あはは、店員さん、すみません」
駿は園児と女性店員のもとに向かった。
そして、その女性店員を観た瞬間駿の動きが止まった。
その女性店員は、身長は、一見子供に見えるほどの小柄だが動きが活発で独特の雰囲気を出していた。髪はそめていて両目が少し離れている。子供っぽいようで、子供ではない不思議な女性だった。
駿「あっ?あっ・・・・」
駿の動きが園児以上に不思議になっていた。
「えっ?あの」
女性店員も戸惑い目をくりくりさせながら、周りをキョロキョロしだした。
その瞬間、駿の目に映る女性店員が急に輝きだした。
駿は急に汗を流し、手が震えだした。
「あの~大丈夫、ですか?」
駿「うん、あっ、大丈夫ですよ」
「えっと、カプリコ、ですか、」
園「そう!!カプリコ!!」
駿「はっ!!カプリコカプリコ」
駿は冷静さを失い、おかしくなっていった。
「ご案内しますね」
女性店員は駿と園児をカプリコのコーナーにつれていった。
案内してる時の女性店員の動き、背中に見とれる駿。
「こちらです」
そういって、去ろうとする女性店員に駿は再び声をかけた。
駿「あ、あの」
もじもじとしながら話しかける駿。
その姿はアニメの巨匠ではなく、男子中学生のようだった。
駿「えっと、まだ聞きたいんですけど」
「はい」
駿「えっと、ヨーグルトと・・・・ケチャップと・・・・」
駿が不審に女性店員に話かけていると、別の男性店員が近づいてきて
「あっ及川さん!!マネージャーが呼んでますよ!!こちらのお客さんは僕がご案内します」
「あっ、ありがとうございます」
女性店員はその場を去った。
そして、男性店員は駿に話かけた。
「え~とお客さん、何をお探しで?」
駿「うっ、うっ、やっぱりいい!」
駿は園児をひっぱり、走り去った。
園「駿監督・・・どうしたの?」
駿「うるさい!」
駿は他の園児を引率している吾郎のもとに向かい、
駿「おい!!吾郎!帰るぞ!!」
吾「えっ?」
駿「いいから帰る!!」
駿達は走ってバスに乗り、
駿「さぁ、帰るぞ!帰るぞ!行け!吾郎!」
吾「・一体何が」
駿「私が、この私が、今さら、恋なんて、信じられない、信じられない」
吾「あれっ?雨が降ってきた」
駿「本当だ・・・・」
駿の目には、雨の中にさっきの女性店員がいるのが見えた。
そして、気づいた。
自分が、恋をしたという事に
そして、まるで中学生のように、自分の心が揺れ動いているのに
駿「・・・こんな気持ちに自分がまたなるなんて、、、」
かつて自分が作ってきたアニメのキャラクターのように感情が走り出した駿。
駿は座っているのも苦しくなり、
駿「吾郎!バスを止めろ!」
吾「えっ?」
吾郎はバスを止めた。
そして、駿は外に出て雨の中走り出した。
まるでアニメのように
だが、50メートルほど走った所で、駿はむせながら倒れた。
年齢もあるのであろう。
駿はアニメのようには走れなかった・・・・
駿「はぁはぁ」
続く
更新日:2019-02-10 18:53:20