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第1話 宮先駿

スタジオギブリ会議室
「私はね、若者の皆さんに不気味と思われるような、そんな老人になりたいんですよ」
そうインタビュアーに嬉々とした表情で語るのは、日本最大のアニメ監督で、スタジオギブリの首領宮先駿である。
宮先駿は、自身の最終作「風たてぬ」を大ヒットさせ、それを記念して雑誌「アニメージョ」でのインタビューを受けていた。
ア「風たてぬ大ヒットおめでとうございます」
駿「いやいや、大ヒットといってもね、別に私はそんなのが嬉しい訳じゃないですよ。所詮大衆というのは、何も感じず、何も考えず、見るものなのでね、特に団塊の世代というんですか?彼らが自分たちの欲だけで、消費を重ねて、そんな豚・・・・いや失敬・・・・そんな人達にいくら観てもらってもね・・・・何も思いません。それより、もっと自由な、もっと明るい気持ちをもった子供達に観てもらいたいですね。私は、常々言っていますが、子供達のために作品を作っていますから」
ア「・・しかし、本作は子供には少し難解な作品ではないでしょうか?各地の映画館では、子供達が映画を見るのをやめて、映画館で走り回っていると聞きましたが」
宮先駿は一瞬ムッとしながら、
駿「・・・いいじゃないですか。はしゃぎながら映画を観ても、それが彼らの選択なんです。それより重要なのはその時、親はどうしてるのか?ですよね。叱るのか、ほっておくのか、私はあえてここでは答えは言いませんが、親というものをもう一度考えて欲しいですね」
ア「しかし、それでは子供の為という発言が・・・」
駿「失敬。これから、ラジオ体操の時間なのでね、今日はこの辺で失礼します。」
宮先駿は部屋を出て、外に出た。
そして、スタジオギブリの向かいにある、ギブリ幼稚園に向かった。
幼稚園の先生が幼稚園生をひきつれ、
先「さぁ、皆さん、駿監督が来られましたよ。皆さん、大きな声で、挨拶しましょう!」
「駿監督!おはようございまーす!」
そう叫ぶ園児達に満面の笑みで
駿「おはよう!!今日も元気だね。じゃあラジオ体操始めようか」
イチニッサンシッイチニッサンシッ
子供達と幸せそうな表情でラジオ体操を始める駿。
その姿は一見、穏やかに見えた。
そこに、神妙な表情で近づいてくる青年がいた。
宮先駿の息子、宮先吾郎である。
吾「父さん、あのインタビュアーどうします?」
駿は笑顔を捨て
駿「始末しておけ」
吾「わかりました」
駿「吾郎、」
吾「何ですか?父さん?」
駿「苦しめて殺せよ。お前はまだまだ子供で甘い所がある。」
吾「・・・・わかりました」
会議室
吾「あっ!!アニメージョさん、今日はありがとうございました」
イ「いえいえ」
吾「このあと父はこちらで食事をとります。こちらの席でお待ち下さい」
イ「はい。ありがとうございます」
吾郎はポケットからスイッチを出し、それを押した。
すると、インタビュアーの席の下の床が落ち、インタビュアーは下に落ちた。下には、大きな水槽があり、なかには、巨大なホオジロザメがいた。
イ「ウギャー!!」
インタビュアーはホオジロザメに跡形もなく喰われてしまった。
続く

更新日:2019-02-10 18:52:20