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小説

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女クルツと女エミヤと愉快な双子

 私達は得体の知れないアマナイさんから貰いました笠を被って……「って良く考えてみたのですけど、私は……ハグっ!」犯人のヴェイダーは共犯者のアマナイさんと一緒に私をミレニア市へと連行してゆくのです--私は如何して人質である自身を知らないのでしょうか!

「オイ、其処の旅医者」ヴェイダーの呼称は私を除くと安定しないような気がします。「俺はお前を一切信用しないからな」

「其れは私も同じだ、ヴェイダー。貴様が私を利用するように私も貴様を利用して貰う……其処に信用は意味を為さない」

「アマナイさんがヴェイダーを利用する目的は何なのですか? 十三星座を伝える事以外にあるのですか?」

「まあ強いて言えばバルマリィを倒す為に君は重要な駒だと思っている」

「お前もバルマーを倒したいのか? 其れだけは如何しても尋ねたいな」

「まあ、其の話をする前に先ずはミレニア市に於ける現状を君達に披露しないとな」

「現状……」アマナイさんがミレニア市に於ける現状を私達に伝えたい意図って何でしょうね?

 アマナイさんに案内されるようにある子供達の遊び場であるダンクボール(バスケットボール)の遊技場に案内された。其処で見た物は……「やったー、ロングシュートでスリーポイントゲット!」只の遊び場のように思います。

「餓鬼の遊びに俺達が観戦する迄もないだろうが」

「いや、子供達の遊びから君達にはミレニア市の現状を見て貰いたい」

「でも……あ!」

「やったあ、僕もスリーポイントシュートで三点先取したあ!」「はあ、お前はヒューマニアンだから一点だ」「ああ、今のは反則だ」同じような距離からシュートを決めたヒューマニアンの子供だけは何故か不平等に扱われる--其れから同じアドヴァニアンの子供達は其のお山の大将の子供の言葉に従ってヒューマニアンのシュートを不平等だと意見を合わせるのは一体!

「何でだよ、遊ぶ前に『御互いフェアプレーしようぜ』と言って誘ってくれたんじゃないのかよ!」「バアカ、フェアプレーってのは遊びに参加出来る権利だけ……寧ろ点が入るだけでも有難いと思えよ」「そうだそうだ、本来だったら神聖な此の遊び場でヒューマニアンは遊んじゃ駄目だってママ達は言ってたんだよ!」此れは一体何なのです--ブラドォの町でも見掛けた差別の現状……此処ミレニア市でも同様の事が起こっているなんて!

「アマナイ、此れは餓鬼の遊びだけに見られる人種差別か?」

「いや、此れがミレニア市の現状だ。比較的器の大きいアドヴァニアンの子供でさえもああしてヒューマニアンを下に見る傾向さ。其れは此の遊技場だけじゃない事を更に案内して披露しよう」

「未だ在るのですか?」

 私達は別の場所の……「あれは……普通の会社の様子ですか?」事務作業現場を盗撮するように不法侵入してゆきます。

「朝礼が終わったばかりだろうな……おっと、少し空腹を訴えるぞ」

「其れは此れを見てからでも遅くない」

 どんな光景が……「オイ、其処の薄汚い奴!」あれは、ビースティアンの人?

「な、何でしょう?」「お前の毛のせいで重要な資料が汚れた。罰として全裸で裸踊りしろ!」「そ、そんな。ぼ、僕は綺麗に資料を纏めたのに!」「馬鹿言ってんじゃねえぞ、ビースティアンの分際が。俺達アドヴァニアンに逆らうつもりかあ!」そんな--毛一本入っただけで……そんな屈辱を押し付けるなんて!

「ちょっと、係長。ガルゾー相手に幾ら何でも酷いですよ。注意だけで良いんじゃ……」「ああ、同じアドヴァニアンなのに此奴等に加担したな。お前クビだ!」「ああ、貴様は心迄ヒューマニアンみたいな塵に汚染されたのだぞ……一旦、会社を辞めて同情した事を後悔しておけよ!」何、此の嫌な社会は--同じアドヴァニアンなのにビースティアンの人を庇っただけで……こんな事に!

「凄いなあ、少し言い過ぎなのを苦言しただけで会社を解雇されるとはな」

「其れはな、此の都市の市長を務める『ヨブラフ・オサム・タマガーワ』が施行した『優勢人種条例』に基づく物なのだよ!」

「ええ、ヨブラフってあの……」「コラ、声が大きいぞ!」其れで私達は気付かれ、急いで逃げる事にしました!

更新日:2019-02-18 20:42:27