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姉さん女房アル・・アルテイシア

「貴方は下戸ですものね・・一緒にお酒を飲みたかったのに」

「・・酒に酔って 本当に押し倒されて 
そのまま本当に襲われる事になるとはな・・

まあ・・一応 予想はしてたが・・お前の方がアル  
実はエイルより先だった・・」

「それは初耳です・・私の方が先だったのですか?」

「・・実はそう・・」
顔を横に向けて 視線をそらし 上を見上げてアーシュは言う

「・・でもちょっと残念ですね 貴方とは あの時の一夜が
一度きり・・・しかも 酒に酔って あまり覚えてない・・」

「・・エイルとは幾度か夜を共にされたのでしょう?
その睦言を聞きたいですわ」

「・・・・」口元をゆがめるアーシュ


「・・どうされましたの?アーシュ様」

「・・おいおい」

「そんなに俺とエイルの睦言を知りたいのか?アル?」
口元を歪ませえたままアーシュは言う


「当然 興味ありますわ」アルテイシア 言葉に力が入っている

「・・・・」アーシュの沈黙が続く

「・・前に少し話した」アーシュ

「詳しくは 聞いてませんわ」アルテイシア

また しばらくの沈黙・・黙ってじっと見るアルテシア
少々 目が恐い・・

「大体 それは俺とエイルだけの・・」アーシュ

じっ・・とアーシュをまだ睨んでる

「・・・アル・・お前に剣と魔法の勝負以外で勝った試しはない
俺の負けだな・・・」やれやれと ため息をつくアーシュ
観念して話しだす・・

「・・抱いたのは 数える程 最初に求めてきたのは エイルの方」

「だが未分化体の身体は子供の身体に近い・負担が大きい・・

ここに来て最初にリアンと話した時にも話に出たが・・
本来なら あの年齢なら 性別は確定してるのはずなのだが
稀にあるらしい
単体化を促進する薬もずっと飲んでいたのに・・

最初は慎重にしていたが一度だけ俺の方がとまらなくて
エイルが嫌がっていたのに無理に抱いた事がある」

「事が・・済んで・・俺は正気に戻り 謝ったが・・
泣いて・・数日口も聞いてくれなかった」

「その後 エイルが許してくれて その時に
抱こうとしたら・・エイルの身体が少し震えて怖がっていたから
途中で俺はやめようとしたら・・エイルが俺にキスしてきて・・」

「・・そのまま抱かれたのですね」アルテイシア

「・・それが最後・・」アーシュ

「その時は 優しく出来ましたか?」アルテイシア

「・・なんとかな・・」


「・・その後は 戦が始まりかけて・・大騒動になったから
それどころではなかった」

「・・その時だと思いますわ・・エイルが身ごもったのは・・」
アルテイシア

「・・多分 アーシュ様 貴方は発情期に入っていたのでしょう・・
仕方ないですわ・・」アルテイシア

「・・そうか・・」アーシュ 

「・・よくこらえられましたね・・
発情期の始まりはなかなか抑えるのが
特に辛くて・・セーブは難しいのですよ

・・私に声をかけてくれたら良かったのに・・あの時の一夜の交わり・・

それが引き金になって 私も発情期に入りかけたのですよ・・
幸い すぐに納まりましたが・・

身体はエイルと違い単体の女性 年齢通り成熟しておりましたのに・・

貴方の第二王妃なのに・・貴方との夜の事は
私が押し倒したあの一度きり・・

貴方はされるがままで・・というか 凍りついてて・・
私にされるがまま
私はお酒に酔ってあまり 覚えてはいませんが・・」

「まあ 貴方の方はよく覚えてますよね・・
私も貴方の子供が持てたかも知れないのに 残念です」

「・・それに あの時のあの・・いまいちのやる気のなさ・・

本当に・・本当に・・いまいちのあのやる気のなさ・・

私が押し倒した後 服だって私がベットの上で脱がせて・・
されるがまま・・」

「・・少々緊張してたのか 怖がっていたのか・・凍っていたみたい・・でしたけど」

その時の事を思い出し 少しむくれるアルテイシア

「そうか? そっちは かなり楽しそうだったぞアル」


「・・・本当はよく覚えてるじゃないか! アルテイシア!」
 少し赤くなるアーシュ


「結局 酒に酔って 押し倒して襲って 本当に楽しそうだった・・」
「まさか本当に襲われるとはな・・普通 逆だよな
・・それに一応・・後半戦は頑張ったぞ・・一応・・」
顔に手をあてて下を向き視線を逸らすアーシュ

「‥一応だけね・・」

「それも それなり程度・・本当に・・それなり程度・・」
軽く睨み じと目のアルテイシア

「やっぱり しっかり覚えてるじゃないか・・!」
「頼むから・・そんなに責めるな! いじめるな! 俺の第二王妃・・」 アーシュ

「いいえ 攻めますわよ・・ふふふっ」
 笑みが浮かんでるアルテイシア

「・・どうしたら機嫌をなおしてくれる?」アーシュ


ゆっくりとアーシュに顔を近づけて 
アルテイシアはアーシュに軽くキスをする
「・・見逃してあげます 私の王様」アルテイシアは微笑む


更新日:2018-12-24 18:43:03

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