• 7 / 24 ページ

辿り着く・・森の中で・・



ぴいーチチチ・・小鳥のさえずり

いつの間にか 四人は 森の中にいた・・

「・・ここは?」アルテイシア

「・・ここは 別の時代の・・ある山の中だ・・姫」レグルス

「私は ここで そなた達を待つ・・半日で一旦 この時空の扉は閉まる

夕方・・黄昏の時間だ・・まあ 遅れて閉じても 

今回は 私がいるから 1日待てば また 朝に開けてやろう・・」

「だが・・元の世界の時間から 2,3日遅れて 到着するやも知れない・・

たいしたズレでは ないが・・リアン殿が心配するだろうな・・」レグルス

「・・わかった・・なるべく 夕方には戻るレグルス・・」アーシュ

「・・それとこれを」ポンとアーシュに小さな袋を渡す 中には沢山の硬貨や横に長い紙が入っている

「この世界の金だ・・もし街に行く事があったら 土産に果実酒でも頼む」

「・・相変わらず 呑みすけだな お前・・」半開きの目でアーシュ

にやり~んと笑いレグルス

「まあ そういうな・・エルトニア姫の救出に

手を貸したんだから 文句は なし・・だアーシュ殿」

「それぐらい かまわんだろう・・」レグルス

「・・街に行くとは限らんぞ・・」アーシュ

「その時には ちょおおおと・・残念だが あきらめる・・」
ちょお~と すねた顔をするレグルス

「わかった じゃあ 後で帰りは 頼むレグルス」アーシュ 

「ではまた有難うございます レグルス殿」アルテイシア

「行ってきますワン」わん子

「気をつけてな」レグルス

レグルスは一人 その場所で三人を見送る・・


「・・今回は案外 楽しい旅には なるが・・

アーシュ殿には 少々 残酷かもしれぬな・・知らなくていい事を知ってしまう」
ふう・・とため息をつくレグルス


「アルとわん子はあっち」 「俺はこっちの道を捜す」アーシュ

「合流場所は ここ・・一旦 一時間後 この大樹の下だ・・」

「わかりましたワン」わん子 

「了解 アーシュ様 行くわよ わん子さん」アルテイシア

「はいですワン!」わん子

道すがら・・突然 現れる 
巨大きのこに 巨大たけのこ・・とかの怪物達の数々

「うおおお~く・・」食う!と言いかけた巨大きのこを 振りかえて見る事もなく・・

「・・炎」ぽつり一言 やる気が感じられない・・アーシュ  

しゅぼおおお!燃え上がる

「うきゅう ぎゃああ!」逃げ去る巨大きのこ 撃退・・


「人間! 食う く・・」(食う)と言いかけた次なるは 巨大たけのこ

またしても アーシュは 正面を向き 見向きもせずに 
顔色一つ変えずに 呪文を一言

「・・・大地の槍」ぽつり 

大地から盛り上がった土が槍の形になり 巨大たけのこの足元から

大地の槍が巨大たけのこを突き貫く! 

「うぎゃああ!」ガク 巨大たけのこ 敗れる・・

「・・・」沈黙して すたしたと 歩みを止めずに すたすたと・・

まだまだ次々と現れるが・・

こんな調子で・・


アーシュは 簡単に 顔色一つ変えずに 瞬殺で 
立ち止まる事なく 見ようともせずに

魔法の呪文で次々と撃破!

・・しばらく後に 立ち止まり やっと口を開く

更新日:2018-12-23 16:51:06

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

全ての事は遥か時の彼方・・後編・古代いにしえの黒の王・火竜王