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やがて知る・・恐るべき真実の闇の歴史・・

初めて・・留学生としてナギと共に天空人達の連邦の本拠地・・水の豊かな惑星に行き
その後・・磁気嵐を鎮める手伝いも・・

惑星は水の塔や大きな湖・・幾つかのドームで沢山の作物を作り 街も創り
・・・レアメタルや鉱石などで・豊かになり・・急速に進化してゆく・・

暮しが厳しい砂漠に住む者はいなくなり 砂魚やレアメタルなどの鉱石採掘で
ドームから外に出る者達などいても 快適なドームの中に家がある それが普通となる
家畜も全て 快適なドームの中で放牧される

部族としての集まりは 同じ近くの場所でそれぞれ住む事で補われている

彼らファリ達が成長して・・それから・・・

青年となった二人は砂の海から発見された・・大昔の宇宙船・・
天空の船の調査の為に

砂の海を渡る・・小さな小型艇に乗りこみ会話をしていた・・


「ファリ・・お前さあ・・もう三年前にお前の妻で 僕の妹のエルが死んで
一人身だろう・・一人とはいえ小さな子供レムを育てるのも一人では大変だし・・

・・・そりや・・お前の祖母たちも世話を手伝ってるが・・・

知ってるよ・・ナギ・ナジュアリが好きなのは・・付き合ってるのも・・
そろそろ・・な・・死んだエルも喜ぶと思うし」

「・・・いつ気がついた?・・リーヴ・・」
赤くなり・・藪睨みがちに・・ファリと呼ばれた青年が
相手の青年・・レーヴを見る・・・

「・・ふふ・・一年前」

「・・・まさか・・両性体とは思わなかった・・
中性的な容姿で別世界の精霊のように綺麗と思っていたが・・」

「どこまで・・いった?・・ふふっ」

「それ・・聞くのか?・・レーヴ・・」
嫌そうな顔をするファリ

「それはぜひ!!!!ふふっ」

「・・・三度・・一夜を共にした・・文句あるか・・・」
赤くなって言うファリ・・

「決まりだな!それは責任は取らないと・・ふふっ
・・・頑張れよ・・もう一人くらい子供がいてもいいぞおお

僕は ファリの可愛い妹リリーシュと運命で結ばれ・・
もう三人も子供がいる・・ふふ」

「・・・・・・・」何も言わずにジト目で見るファリ


「おっ!見えて来たぞ あれが例の大昔の宇宙船か」レーヴ

「かなり大きな天空船・・宇宙船だな」ファリ

機械を操作して 外側から 天空船(宇宙船)に 
近くに来た者達に危害を加える
トラップがないか あるいは 壊れて崩れそうな箇所を確かめる

「ふむ・・トラップはなし・・部分的に壊れそうな場所は2か所のみ
大きな穴が一か所か・・船のクルーの死体はない・・欠片もない

・・・壊れたアンドロイド(人工機械人間)が数体 
中に入っても問題はなさそうだ」ファリ

「じゃあ 行くかい? ファリ」レーヴ

「ああ レーヴ 行くか 船の中のデータが残っているといいけどな」
にっと笑うファリ

砂漠・・砂の海の中 船の近くで 砂魚達が砂の海の中を飛んだり跳ねたりしている

「大軍だな・・仕事前だが 少し狩るか 
仕事が終わる頃には砂魚達は移動してるだろう」ファリ

「サマク(砂魚)は焼いても 天ぷらにしても美味しいし
乾燥させて 茶のつまみにもいいな うふふ
僕 お酒駄目だし 頑張ってね ファリ」レーヴ

「まかせろ!狩人だ・・酒に付け込んでも上手いぞ ふふ
 20分で済ませる 待ってろ!レーヴ」

その言葉通り 20分で大量の砂魚を狩るファリ
「よし! 砂魚はもう俺達の小型艇に積んだし 待たせたな行くか」

「うん 今晩のご飯が楽しみ 有難うファリ うふふ」

「なんのこれぐらい 得意技だから じゃあ入るか」

「あ!ファリ 生体センサーの検査を忘れてたぞ!」

「んっ そういえば・・」

「万が一 地中に住む怪物どもが入り込んでたら
大変だぞ ファリ」

「そうだな・・小動物程度なら いいんだが
レーザーの剣に銃も用意するか」

「強いもんなファリは・・昔 何度も剣や銃で助けてもらった」

「お互い様だ レーヴ 

俺は襲って来る他部族達や怪物たちと戦ってたから
狩人としても戦士としても強くならなくては いけなかった

それに 俺は長の跡取り・・と言っても 今は部族自体が無くなり
血の繋がりの1つのグループになったけど」

「でも次の長・・グループの家長だね
それもこの惑星で一番強い権力を今は持ってる」

「まあな 最初に天空人と出会い 一番の恩恵を受けたのと
協力しあって この惑星を変えたから・・
政治の表舞台に一番多いのは 俺の部族の若者や戦士だった女性達

・・にしても このレーザーの剣は軽くて使いやすい
スイッチ一つで剣の刃が出て 敵を倒す
レーザーだから 剣の刃は空気みたいに軽い」
嬉しそうに手に取り レーザーの刃を出して 軽く振るう

更新日:2018-12-23 13:22:55

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赤き砂漠の惑星の物語・・始まりとある真実