官能小説

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不吉な炎

アーサー・アースディア邸の敷地内の庭

テーブルの前の椅子に座り、家主アーサーは庭園を見渡した

庭園の全てを見渡せる程ではない

それ程、屋敷の庭園は広大で

アーサーの従者、エリオット・アンジェロスが冷たい飲み物を持ってアーサーの目の前のテーブルに置いた

アーサー「火炎師の男が…?」

エリオット「レイラに求婚していますよ? さて、どうしますか?」

アーサー「ロキは駄目だ」

エリオット「……」

アーサー「はあ…なんて事だ…アレンといい、ロキといい…レイラに惚れるなど、あってはならない事だ」

エリオット「レイラはロキを好ましく思っておりませんよ ご安心を」

アーサー「そ…そうか…」

エリオット「どうされますか?」

アーサー「レイラにはクリストファーというフィアンセ(婚約者)がいるんだ 蹴散らせておけ」

エリオット「承知しました」

にっこり微笑んだエリオットを見て、アーサーは思った事を言う

アーサー「お前はオレの命令に忠実すぎるな」

エリオット「それが何か?」

アーサー「時々、思うんだが…まさかオレの浮気相手の隠し子じゃないだろうな?」

エリオット「誰が?」

アーサー「お前だ エリオット」

クスクスと笑い出した目の前の少年

エリオット「まさか! それは無い」

アーサー「今でもメディアがお前を追ってる 国籍不明の天才少年」

国籍不明の天才少年

エリオットは世間をそう騒がす存在だった

IQ200とも300とも言われる天才孤児だったエリオットをアーサーは気に入って迎え入れた過去がある

アーサー「不思議な子だ…」

アーサーの目の前の椅子に腰掛けた少年エリオットを見つめて

片手を伸ばし、その柔らかな頬に触れた

サラリ…

綺麗なボブの髪が風に揺れる

アーサー「そして、美しい…」







更新日:2023-10-06 04:05:44

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