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3 少年の命令






さっきから説明しているのに。
私はイライラして来た。

「何か不満があるなら言えば?
にくなり焼くなりは嫌だが、話なら聞けるぞ。
それにこれから、アミュレットを取りに行くんでしょ?
私もついていっていい?」

「なぜアミュレットのことを知っているんだ?」
と少年が叫んだ。
おーっと。そこまで話が進んでなかったか。

「えっと。少年の心の声が聞こえたから」
とでたらめに答えた。
「ふーん」と少年。「まあいいや」

って、まあいいのか。

「お前に言う。悪魔よ。ラブレースの家からアミュレットを
取ってこい。明日の明け方、呼び出すから、行け」

「え~。俺よりそっちのやつに行かせれば?
俺よりも強いし、変幻もできるらしいぜ。第三の目で確認したから、間違いない。」

わ、私、変幻出来るんだ。なんでだろう。でも、なんかわーい。

「わかったわかった。よし。二人で、アミュレットを取ってこい。明け方、呼び出す、二人とも行け」





更新日:2018-11-17 02:15:57

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読んでると本の中に入ってしまったんです!!