官能小説

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佐野も顔を赤くしながら酒を空ける。
元々ノンケゆえの天然さか、佐野生来の鈍さなのか…佐野は関の気持ちの揺れに気付かない。

「で…どうなんだ?このまま…和泉くんだったか?あの若いのと…やっていくのか?」

関は、テーブルの向こうの佐野を見つめて問いかける。
関にとっては、重大な問いだ…

「うぅん…そうだな…」

佐野は関の眼差しには気付かないのか、つまみに箸を伸ばしながら、そう言って口をつぐむ。

「何だよ、ヨッさん。煮え切らねえな」
「……和泉くんは、そりゃいい子だし…あれも良かった。うまく行って良かった…けど…」
「…けど何だ?」

考え込むように口を閉ざす佐野に、先を促すように言う関。

「…男同士の付き合いって…何だろうなって…俺、よく分からなくてなあ…結婚する訳でもないし…」

あの夜、和泉と身体を繋げた行為は確かに素晴らしかった。愛しさと快楽に涙ぐみそうになった自分も偽りではない。

だが…特定の女と付き合うような経験も少なく、長らく独りで生きてきたためだろうか。
和泉と…年の大きく離れた和泉と、そんな関係になるという具体的なイメージが、佐野には湧かなかった。
夜の行為とは別で…熱狂が去った頭で数日、そのことを時折考えてはみたが…あまりピンと来ない自分がいた。

「和泉くんと映画見たり街をぶらついたりして、楽しかったんだろ?普通に…男と女の付き合いと変わらないって考えたらどうだ?」

関は佐野の反応を窺いながら訊ねる。

「……そうだよな…そうなんだがな…」

あれから何度か、和泉からメールが来た。
他愛もない内容のメール。
その日あったこと、大学やバイトでの出来事…
佐野はこういったメールのやり取りには不慣れだ。何日の何時に会おうといった内容ならたやすいのだが…

結果、短い相槌のような返信や、何とか自分の平坦な日々の中の出来事を文章にして、古いガラケーのボタンをプチプチと押すのだが、佐野にとってそれは少し気疲れすることだった。
和泉の言葉に早く返信してやりたい。つまらない男だと思われたくない…
そんなことを思うと、そもそも付き合いが不慣れな佐野は、更に疲れてしまうのだった。

「…本当に煮え切らねえなあ、ヨッさん。じゃあ結局はセックスが気持ちよかったってだけか?」
「…!……雄三さん…ズバリ言いすぎだろ…」

恥ずかしくなり、辺りをチラリと見て赤い顔で反論する佐野。

でも…強く否定はできない自分もいた。
とにかくまだ…男同士のことなど、俺には分からないことだらけなんだ…
そう言い訳する佐野。

「別に本当のことじゃねえか。まあ、その方が俺にとっちゃ好都合だがな。俺とのアレも…気持ちよかっただろ?」
「………………」
「ヨッさんが迷うなら…当面、出す、出されるだけの関係でも俺は構わないって言ったよな?」
「……うん…」

和泉も…同じようなことを言っていた…
曖昧な俺…
両方とも…こんな関係でいいのだろうか…
佐野は酒に口を付け、思いを巡らせる。

「どうする、ヨッさん。この後…うちに来るか?来たら…勿論それなりのことはすることになるが…何か分かるかも知れんぞ?俺の気持ちは分かってくれているもんな?」
「…………うん…そうだな…」

佐野はもう一口、酒を飲み答える。

「それは…分かっているつもりだよ…」

佐野はためらいつつ関の顔をちらりと見ながら答えた。
関が嬉しそうにニヤリと笑った。

………………

「…しかし…ヨッさんもスケベだよなあ?真面目そうな顔して…」

関の部屋で…裸のふたりは布団の上にいる。
弱い灯りの下、仰向けになった佐野の股ぐらに顔を埋め…関は佐野の勃起に手を添え、舌先を根元から先端まで、ベロベロと何度も舐め上げながら言う。

「く……ぅう…」

関の右手の中でビクビクと首を振る、佐野の太竿。
唾液にまみれて鈍く光る肉茎は、青黒い血管を浮き上がらせ、極限まで怒張している。
関の巧みな舌は、佐野の性感をそれほどまでに引き出している…

…来てしまった…
和泉との夜から間もないのに俺は…

佐野の上に跨り、ペニスを受け入れた和泉…
その和泉が感じたであろう快感…

その尻尾を…俺も掴みかけている…
関が…この男が…俺に与えてくれた…
指で…舌で…
俺は忘れられない…
それをスケベと言われても…仕方がないのだろう…

「…俺と和泉くんを天秤にかけてるんだ。モテる男はつらいもんだよなあ?」
「…て…天秤になんか…うう…くあ…ッ!」
「責めてるわけじゃあないさ…ヨッさんはノンケなんだ…そのノンケのヨッさんに…考えてもらう時間を与えようと思ったのは、俺も…恐らく和泉くんも同じだ…」

…じゅる…じゅぷ…ッ!

「くは…あッ!…うあ……!」

更新日:2019-03-02 12:50:33

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