官能小説

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迷い道

自ら選んだ独りの世界は、不思議と身軽で、そして宙ぶらりんのような不安定な気分だった。

…和泉や関とのことが始まる前の自分に戻っただけじゃないか…
そう自分に言い聞かせてみる。
しかし、一度体験した男たちとの日々は、なかなか簡単には忘れられそうになかった。

元々ぼんやりした奴だった…
女とも縁がなく、その上、男ともうまくいかないのか…
独り言ちて布団にいつまでもくるまる休日。

惰眠を貪り、のっそりと昼頃起き出し、無為な時間を過ごす。
和泉や関と過ごしていた休日を思いながら。

ふと思い付いてむっくり起き上がり、押入れのアダルトもののDVDを手に取る。
パッケージの裸の女。僅かに映る男の裸体。
立ったままトランクスの股間を掴む。ゆっくりと揉み込んでみる。
しかし何だか怖くなり、急にDVDを押入れの奥へと放り込む。

自分は果たして女に欲情するか…?
欲情できるだろうか…今さら…
自分は男優たちの裸をどんな目で見るのだろうか…

かつては和泉が…そして関が訪れた自分の部屋。
休日の今日、何も予定はない。誰も来る予定はない。
佐野は下着姿で立ったまま、カーテン越しに冬の澄んだ空を見上げる…

………………

職場で会う関は、一見、まるで何事もなかったかのようだった。
顔を合わせれば以前と同様、軽く片手を上げて声を掛けてくる。
しかし立ち話をしたり夜に飲みに行くことはない。
“待っている”と言ったとおり、関は迷う佐野の出す結論を待つことに決めたようだった。

その待つ時間は、関本人にとっても辛いものだった。
ただ、待つと言った以上、佐野の決断に委ねるしかないと思い、関は気持ちを噛み殺していた。

時には独り、部屋で佐野を抱いた夜のことを思いながら自分を慰めた。
この部屋で、この布団の上で佐野を正常位で貫いた夜。
佐野の中の熱さと、優しく締め付ける肉の輪。
突き挿れる関の太竿のリズムに合わせて首を振りながら、同じように揺れる白く柔らかな腹の上に精液を撒き散らしていた佐野の勃起。
乳白色の精液が佐野の丸い腹に幾度も飛び散る。

涙ぐみながら口を大きく開け、ひたすら喘ぐ佐野の顔。
時に歯を食いしばり、固く目を閉じる。
あまりに強い快感のためだ。
そしてその快感を与えているのは、他でもない自分なのだ…

関は思い描く。佐野の痴態を。
独りの部屋の布団の上で、下半身だけを丸出しにした姿であぐらをかき。
ペニスを扱く手が速くなる。
布団の上に据えられた裸の大きく毛深い尻の筋肉が、時折ひくつく。

初めて貫いたときの苦痛の表情。
それがとうとうトコロテン射精をするまでになった友…
恋焦がれた友の乱れる様…
制服の下の佐野の身体を想像し、風呂場で見たその裸体を目に焼き付けた日々。
その佐野とこんなに濃く深い関係になった…
離したくない…
また佐野を抱き締めたい…中に熱い精液を注ぎ込んでやりたい…

握り締めたペニスが激しく脈を打つ。首を振る。
もうイキそうだ…
…こんな…独りの部屋での射精ではなく…あいつの中に出したい…
そう関は痛切に思う。
そして、佐野に貫かれ、中に力強く精を放たれたときの生々しい感触…
腸壁に打ち付ける佐野の精液の射出の瞬間を思い出す。

………!!
握り締めた勃起が跳ねる。
鈴口から噴き上がる精液。
ペニスを握り締めた太い指を、白い粘液が汚す。

射精後すぐに訪れる冷静な刻。
溜め息をつく関。
ティッシュの箱から雑に何枚か引き抜き、ペニスと手を拭う。
侘しさが襲ってくる。
関は殺風景な独りの部屋を見渡し、また溜め息をつき、丸めたティッシュをゴミ箱に放る。

……………

佐野は淡々と業務をこなす。
ホームに立ち、乗客を見送る。電車を見送る。
風と共に静かになったホームを眺め、ふと、そこに和泉が立っていた光景を思い描く。
そして同時に、その和泉が戻ることはもうないのだと思い知る。
軽く頭を振る佐野。
冬のホームは殊更冷える。

宿直室で布団にくるまる夜。
この小さなベッドで和泉を抱き、そして関と寝た夜を思う。
小柄で細身の和泉の体。両腕にすっぽり収まっていた愛おしい温もり。
深く挿入したペニスから精液を注ぎ込んだ瞬間、小さく震えていた細い腰…

そして和泉と何もかも対照的な関の体…
毛深くて筋肉と脂肪に包まれた同年代の熟した肉体。
その体の下で押し潰されんばかりに抱き締められ、そして激しく後ろを貫かれた。

見上げた友の身体と顔は、正しく雄そのものだった。
正常位で貫かれながら見上げた友の姿。
武骨な手で掴まれた自分の足首。
無様に大きく左右に割り拡げられた股ぐら…
関のパンと張ったせり出た腹が、自分の性器を押し潰すようにグイグイと…ユサユサと…両脚の間で揺れていた…
自分の性器は粘液にまみれ、その友の腹の下で生臭い匂いを放ちながら、ニチャニチャと音を立て…

更新日:2020-01-18 10:35:43

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