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~HARUTO~物語の始まり

俺は如月遥人(きさらぎ はると)。
職業モデル。
自分で言うのもなんだけど
結構、有名人。セレブってやつ。



モデルをしていた母の影響で
というか、強制的(強要)に
幼いころから同じ仕事をしてきた。



かなり有名なモデルだった母の
影響力はすごく
どこへ行っても母の名が付きまとう。



少し前まで売れっ子として
引っ張りだこだった俺。
月に何冊もの雑誌に出たし
写真集やテレビへの露出。



なんの不自由のない生活。
っていうより、好き勝手し放題の生活。



大人は俺の言うことに従ったし
女は嫌というほど寄ってくる。



そんな俺だけど、結局は母の人形でしかない。



雑誌の表紙を飾るために
女性編集長とも関係を持ったし、
業界で生きていくために
なんでもさせられた。



普通に出歩くことも出来ない。
どこに居ても誰かに見られている
窮屈な生活。



母:如月月子の経営するモデル事務所に所属。
トップモデルの俺は
スタッフはもちろん
モデルのみんなもまるで腫物扱い。



誰も俺に本音で話す奴なんていなかった。
友達なんて一人もいない。



商品としての『HARUTO』。
必要とされるのはいつだって
モデルの『HARUTO』で



誰も俺を『遥人』としてみてくれない。



本当の俺って何なんだろう。














更新日:2019-05-16 10:10:39