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今日は生徒会のお仕事で
放課後、生徒会室で居残り。



寮に入っている私は
少しくらい遅くなっても
すぐそこだから大丈夫。



他のメンバーは自宅が遠いこともあり
先に帰ってもらった。



で、残ったのが1年生の和也君。
和也君は寮生だから
少し遅くなっても特に問題ない。



生徒会の仕事の場合
寮の当番は免除されるし。



愛乃「これが終わったら帰ってもいいわよ?」



和也「大丈夫ッス」



整った綺麗な顔立ちに
スポーツマンタイプの
爽やかさがある和也君は
入学して間もないのにすでに
男女問わず人気者だった。



和也「愛乃さんって好きな人いますか?」



愛乃「はい?」



いきなり何を言ってるの?この子は(笑)



和也「俺、好きな奴がいるんすけど・・・・」



なんだ、私じゃなくてね(笑)
よかった(´▽`)ホッ



愛乃「知ってるよ(笑)」



和也「え!?」



焦る和也君。
本当は知らないけど、あてずっぽう。



愛乃「神谷さんでしょ?」



和也「な、な、なんで!?」



あら(笑)当たっちゃったみたい。



愛乃「カマかけてみたのよ。和也君ってわかりやすいのね(笑)」



和也「う~~(~_~;)」



ガラッ



急にドアの音がして
パッと振り返ると
そこにいたのは生徒会長殿。



修「お疲れ様。まだ残ってたんだね。」



愛乃「修こそ。こんな時間までどうしたの?」



修「谷口先生と来週の件で打ち合わせ」



和也「お疲れ様ッス」



修「はい、お疲れ。」



会長モードじゃない修は
かなりぶっきらぼう。



紳士的な部分もあるけど、
どちらかと言えば
我が道を行くタイプ。



会長モードに入れば
ニコニコ笑ってて
誰が見ても学園の鏡的な人。



修「和也、もういいよ。後は俺がやっとくから。」



和也「うっす」



修「うっすじゃなくて、ハイでしょ?」



和也「あはは(笑)はい!じゃあ、愛乃さんお疲れさまでした。」



和也君は礼儀正しく挨拶して
鞄を持って出て行った。
今度、神谷さんのこと
相談にのってあげよう。



修「さてと、何をやったらいいかな?」



愛乃「もうほとんど終わりだから、修も帰っていいわよ?」



修「最後まで付き合うよ」



にこっと笑う修はいつの間にか会長モード。



こっちの修は、
幼馴染の私としては
なんとなくやりづらい。


















更新日:2019-01-17 08:48:46

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