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1. 僕たちの特権

「チョゲチョゲ〜」
「トゲピー、ほらほら、たかいたかーい」
サトシとトゲピーの戯れ

ポーン、ポーンと、トゲピーを投げる
側から見たら、危なっかしい

はらはらとシゲル達は、思わずしてしまう

しかし、トゲピーを落とす事なく、難なくキャッチするサトシに、周りは、思わずホッとした

でも、このやり取りは、別にトゲピーだけにあらずで

「チムチム!!」
「ムチュムチュ!!」
「オンオン!」
「ユキユキ!!」
「チョロニャ!!」
「マッ、シュ・・・!」
「ポワポワ!!」
「プリプリ!!」
「ヨーギラ!!」
「「「「「「「「ブイブイ!!」」」」」」」」」
『サトシ、あたしもして!!』
『おいらも! おいらも!!』
「ズルズル!!」
「エルフー!」
サトシのポケモンの中で最も甘えん坊なゴチム、ムチュール、リオル、ユキカブリ、チョロネコ、クマシュン、ポワルン、プリン、ヨーギラス、イーブイズ、ゾロアズ、ズルッグ、それに進化して居ても子供心ありまくりのエルフーンが、彼に、今しがたトゲピーにしていた、それを強請っていた

ピカチュウも、実はそれが大好きである
ミジュマルも、ちびっ子が居なければキラキラとした瞳で強請る
あのクールな姉御肌のツタージャも・・・

何故ならば、その後に、着いてくるとっておきの笑顔を目の前で見れて、自分に向けてくれるから・・・

その後に、彼の首筋に甘える権利を貰えるから
決して嫌な気持ちはしない

むしろ・・・

「チョゲチョゲ〜」
「ふっ、良い子だな〜、トゲピー」

優しい声と優しい手のひらに、包まれる事が、とっても幸せなひと時

これは、僕たちの体が小さいからこその、とっておきの特権なのです!

更新日:2018-08-09 13:33:36

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