官能小説

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並行する世界

またクリスマスが近づいていた。由自さんがいなくなって三回目の、中学校生活最後のクリスマスだった。川西さんは大学受験に失敗し、一年間、地元で浪人生活をしている。共に受験生として、あたしたち二人の気持ちは一層近く、親密だった。
あたしは洗礼を受けた。川西さんは、ともかく毎週、あたしと一緒に教会へ通うようになっていた。
これまでの生活を変える必要はないと牧師先生に言われたことから、川西さんとの付き合いかたも、強いて変えなくていいのだろうと思い、土曜日に会えばセックスしていた。会えば自然に肌を合わせるその行いは、あたしたち二人にとって、もはや顔を洗うような、無くてはならない日常の一部に過ぎなかった。来年には結婚することに決めていた。
そんな事を除けば、もうあたしは、日本の普通の中学生だった。進路のこと、恋愛のこと、空手のこと、学校のキャンプや文化祭のことなどで、日々が過ぎていく。
川西さんは空手をやめなかった。教会に通うようになってから、技の苛烈さ、大雑把さが取れ、優美さが増したと道場生に言われていた。そしてまた強さも一層増した。そんな川西さんを晩にあたしはからかい
「女に対しては全然変わってないけどね。千本突きみたいにやっちゃって。」
「トパルミラがどんどん女になっていくから、こっちが付いていけないんだ。」
川西さんを呑み込むお尻の形も、手に余りそうなくらい大きくなったおっぱいも、もはや子供の女のものではないと、あたしは自分で分かっていた。体のにおいもますます濃くなった。あたしは、自分が川西さんに無くてはならない食べ物なのだと思うと、とても満足だった。

更新日:2018-07-29 12:17:40

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