官能小説

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接触

ヌンナの予告通り、女王が帰ってきた。
「Ĉu vi jam tagmanĝis? 」
(昼は食べたのか。)
女王は、俺が裸なのを見ても驚くことなく、また、自分のした質問にも無関心なふうで、俺のベッドに腰掛けた。けれども、俺の顔をまじまじと見つめ返して
「Ĉu vi povas veki vin? Ĉu Tparmila donis al vi la forton? Odoras je knabino en la ĉambro. 」
(起きられるのか。トパルミラから気を貰ったのか。部屋が子供臭いな。)
言われてみて、トパルミラのことを俺は女王にまだ説明していなかったことに気付いた。
「Nunna estis ĉi tie. La nova gardisteto. 」
(ヌンナがいたから。新しい護衛の。)
「Mi ne konas la nomon. 」
(知らない名だな。)
「Kion? 」
(何ですって?)
女王はネリヤを呼んだ。
「Ĉu iu estis kun Juuĝi kiam mi ne estis? 」
(私の不在時に誰か来たのか。)
「Dum mi estas, mi nur Luruttara-n vidis.」
(私のいるあいだは、ルルッタラしかまだ見ていませんが。)
「Ĉu vi vokis iun el viaj amantoj? 」
(親衛隊を呼んだんじゃないか。)
「Ne. Kaj Tparmila restas en mia mondo. Ĉu vi efektive ne konas Nunna-n? 」
(いえ。トパルミラは俺の国に残ってます。本当にヌンナを知らないんですか。)
話が噛み合わなかった。
確かに、ヌンナはネリヤも女王もいない時間にしか来ていなかった。この部屋には、大人なら女王の許可がなければ入れない。上級幹部でも同じである。子供は、俺の親衛隊なら来てよいことになっているが、メンバーは登録されている。
武装派の幹部候補である子供だと伝えたら、そんな者は、最近消えたンジャンミラ以来いないと言う。
やはり、ヌンナの言うことは本当なのだろうか。ンジャンミラがいなくなったということを俺は初めて耳にした。ラムナエッラもいないらしい。
「Reĝino, eble ni estas en granda danĝero. 」
(女王、危険が迫ってるのかも知れません。)
青ざめた俺の顔を見た女王は、しかし
「Vi bezonas manĝi tagmanĝon kaj virinon. Venigu tuj Piclifla-n! Kaj gardigu lin de ŝi! Juuĝi, ne eliru de tiu ĉambro. Mi devas havi denove baldaŭ kunsidon. 」
(お前は昼食と女を食べておけ。すぐピツリフラを呼べ! 由自を守らせろ。由自、部屋から出るなよ。私はまたすぐ会議なんだ。)
どうやら俺の様子を見に来ただけだったようだ。
「Reĝino! 」
(女王!)
俺は咄嗟に声を掛けた。振り向いた女王に
「Ĉu vi ne deziras nun unu guton da spermo? 」
(一滴でも精子は要りませんか?)
女王は優しい笑顔を見せて去っていった。

更新日:2018-07-23 08:14:49

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