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女王の力
歩きがてら女王が聞くことには
「Kiel vi nomiĝas? 」
(名前は何という?)
「Juuĝi. 」
(由自。)
「Do vi juĝas. 」
(そうか、裁く、のだな。
*エスペラント語で動詞「ユージ」は「裁く」。)
機嫌が良さそうな女王に俺も名前を尋ねてみたが
「Mi perdis la nomon. Simple reĝino oni nomas min. 」
(名前は無くした。ただ女王と呼ばれるだけだ。)
言って女王は真面目な顔になった。
しかし、俺に気を遣ったのか、すぐ元の調子で
「Kian aĝon vi ŝatas kiel virinon? Vi havas ŝancon elekti kaj kolekti PIĈOJN, hihihi. 」
(女はどんな歳頃のが好きなんだ? 好きなオマンコを選んで集めたらいい。ふふふ。)
半分は冗談でも、もう半分は本当に俺を喜ばせるつもりで言ったのだろう。そして、これはどうも女王がたやすく実現させられる話のようだった。
俺に彼女ができない理由を言わなくてはならないと感じた。女に囲まれるのは、たとえ美女であっても沢山だ。なぜか、嘘をつく気になれなかった。
「Reĝino, mi devas diri al vi ion gravan. Verdire, mi povas ami nur knabinojn. 」
(女王、言っておかないといけない大事な事があります。本当は、俺、子供しか好きになれないんです。)
俺は所謂「ロリコン」なのだった。少女性愛者、ペドフィリアだ。大人の女は抱くことまではできても、対等に愛するなど、空想に近いことなのだった。大人の女の間にいることも、ストレスになる。
「Kion ĝi signifas? 」
(どういう意味だ?)
分からないという女王に
「Mi timas plenaĝajn virinojn. Kaj mia animo voladas knabinojn inter dek jaraĝo kaj dekkvar. Mi bezonas nek grandan mamon nek periodaĵojn. 」
(大人の女は怖いんです。気持ちからも、十歳とか十四歳とかくらいの女の子を欲しがるんです。大きい胸も生理も嫌です。)
「Juuĝi, ekzistas neniu problemo. Vi devas nur doni vian spermon al la nacio. Por vi estas tute permesite koiti kun knabinoj. Faru ĉiutage. 」
(由自、どこに問題がある? お前は精子を国民に提供するだけでいい。子供とセックスするなどお前の勝手だ。毎日でもすればいい。)
あっさり受け入れられると却って言い返したくなるものだ。
「Sed kiel estos morale? 」
(でも、道徳的にはどうですか。)
「Moraleco estas malpli grava ol naskiĝo de infanoj. Al ni mankas popolo. Tamen, se tio estas mensogo por elkuri de ni, vi estos kastrita. 」
(道徳など、子供の誕生に比べれば軽い話だ。人口が足りないのだよ。しかし、お前の話が嘘で、ここから逃げるつもりで言ったなら、去勢してやる。)
女王は幾分おどけて、指で掴むような仕草をしてみせた。
「Ĉu vere? 」
(本気ですか。)
俺は眉を顰めた。
「Jes, jes. Kaj mi mem faros tion al vi. Mensogi estas unu granda puno ĉe ni. Doloras tre multe por viroj la pilkoj kaj la kaco, se ili estas eĉ batitaj, ĉu ne? 」
(そうだとも。それも、私みずからやってやる。嘘はここでは大きな罪だ。玉と竿は打たれただけでも男には酷く痛いそうじゃないか。)
自分の股の前に手刀を縦に振り下ろす仕草を笑顔で女王はしてみせた。
「Ĉu vi jam iam faris tion? 」
(した事があるんですか。)
しかし、俺がそう聞くとふと真面目な表情になり
「Ne! Kaj volonte neniam. Kastrado estis la laboro de mia patrino. Ŝi ne estis reĝino. Ĉu vi scias, ke ŝi kastradis ĉiam nur permane, sen iu iloj. Supozu, kiom la viroj suferis tiam. Mi faros la saman al vi. 」
(ない。これからもそうありたいものだ。去勢は母の仕事だった。母は女王ではなかった。母はな、道具を使わずに、いつも素手で男を去勢していた。男がどれだけ苦しんだか想像してみろ。私はお前にそうしてやるからな。)
ということは、それまでは男もここにいた訳だ。
女王は続けた。
「Ŝi mortis pro ĉiuj virinaj malsanoj. Mi pensas, ĝi estis unu formo de rezistoj de ŝia virina korpo. 」
(母はあらゆる婦人病にかかって死んだ。女としての体の抵抗だったんだろうな。)
「Kiel vi nomiĝas? 」
(名前は何という?)
「Juuĝi. 」
(由自。)
「Do vi juĝas. 」
(そうか、裁く、のだな。
*エスペラント語で動詞「ユージ」は「裁く」。)
機嫌が良さそうな女王に俺も名前を尋ねてみたが
「Mi perdis la nomon. Simple reĝino oni nomas min. 」
(名前は無くした。ただ女王と呼ばれるだけだ。)
言って女王は真面目な顔になった。
しかし、俺に気を遣ったのか、すぐ元の調子で
「Kian aĝon vi ŝatas kiel virinon? Vi havas ŝancon elekti kaj kolekti PIĈOJN, hihihi. 」
(女はどんな歳頃のが好きなんだ? 好きなオマンコを選んで集めたらいい。ふふふ。)
半分は冗談でも、もう半分は本当に俺を喜ばせるつもりで言ったのだろう。そして、これはどうも女王がたやすく実現させられる話のようだった。
俺に彼女ができない理由を言わなくてはならないと感じた。女に囲まれるのは、たとえ美女であっても沢山だ。なぜか、嘘をつく気になれなかった。
「Reĝino, mi devas diri al vi ion gravan. Verdire, mi povas ami nur knabinojn. 」
(女王、言っておかないといけない大事な事があります。本当は、俺、子供しか好きになれないんです。)
俺は所謂「ロリコン」なのだった。少女性愛者、ペドフィリアだ。大人の女は抱くことまではできても、対等に愛するなど、空想に近いことなのだった。大人の女の間にいることも、ストレスになる。
「Kion ĝi signifas? 」
(どういう意味だ?)
分からないという女王に
「Mi timas plenaĝajn virinojn. Kaj mia animo voladas knabinojn inter dek jaraĝo kaj dekkvar. Mi bezonas nek grandan mamon nek periodaĵojn. 」
(大人の女は怖いんです。気持ちからも、十歳とか十四歳とかくらいの女の子を欲しがるんです。大きい胸も生理も嫌です。)
「Juuĝi, ekzistas neniu problemo. Vi devas nur doni vian spermon al la nacio. Por vi estas tute permesite koiti kun knabinoj. Faru ĉiutage. 」
(由自、どこに問題がある? お前は精子を国民に提供するだけでいい。子供とセックスするなどお前の勝手だ。毎日でもすればいい。)
あっさり受け入れられると却って言い返したくなるものだ。
「Sed kiel estos morale? 」
(でも、道徳的にはどうですか。)
「Moraleco estas malpli grava ol naskiĝo de infanoj. Al ni mankas popolo. Tamen, se tio estas mensogo por elkuri de ni, vi estos kastrita. 」
(道徳など、子供の誕生に比べれば軽い話だ。人口が足りないのだよ。しかし、お前の話が嘘で、ここから逃げるつもりで言ったなら、去勢してやる。)
女王は幾分おどけて、指で掴むような仕草をしてみせた。
「Ĉu vere? 」
(本気ですか。)
俺は眉を顰めた。
「Jes, jes. Kaj mi mem faros tion al vi. Mensogi estas unu granda puno ĉe ni. Doloras tre multe por viroj la pilkoj kaj la kaco, se ili estas eĉ batitaj, ĉu ne? 」
(そうだとも。それも、私みずからやってやる。嘘はここでは大きな罪だ。玉と竿は打たれただけでも男には酷く痛いそうじゃないか。)
自分の股の前に手刀を縦に振り下ろす仕草を笑顔で女王はしてみせた。
「Ĉu vi jam iam faris tion? 」
(した事があるんですか。)
しかし、俺がそう聞くとふと真面目な表情になり
「Ne! Kaj volonte neniam. Kastrado estis la laboro de mia patrino. Ŝi ne estis reĝino. Ĉu vi scias, ke ŝi kastradis ĉiam nur permane, sen iu iloj. Supozu, kiom la viroj suferis tiam. Mi faros la saman al vi. 」
(ない。これからもそうありたいものだ。去勢は母の仕事だった。母は女王ではなかった。母はな、道具を使わずに、いつも素手で男を去勢していた。男がどれだけ苦しんだか想像してみろ。私はお前にそうしてやるからな。)
ということは、それまでは男もここにいた訳だ。
女王は続けた。
「Ŝi mortis pro ĉiuj virinaj malsanoj. Mi pensas, ĝi estis unu formo de rezistoj de ŝia virina korpo. 」
(母はあらゆる婦人病にかかって死んだ。女としての体の抵抗だったんだろうな。)
更新日:2018-07-03 19:01:14