官能小説

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愛の深さ

何もしなくても時間は過ぎていく。自宅に戻ってたちまち三日が経っていた。何もすることができず、日が昇っては沈むばかりである。
俺の行為の全てが無益で無価値だという思いが、何かを想起する度に現れる。それを紛らわそうと酒を飲み、睡眠薬も併せて飲んでみるが、楽にならない。心に加え、体からも疲れの取れることがなかった。
女王の腰巻きを嗅ぐと切なくなった。鼻に当ててにおいを吸い込んでも、気持ちが付いてこない。
外は雨の降りそうな曇りだった。俺は、当てなく出かけることにした。日曜日だった。
街に出て驚いた。人種の違い、男の存在。自分が外国に来たように俺は感じた。
この世界に係累が無くなったのだ。仕事もできない。趣味にも興味が湧かない。周囲への親近感も消えた。陰鬱さだけが心に存在する。体は不愉快だ。
公園の横を通ったとき、急に後ろから声を掛けられた。子供の声だった。
「ナンジデスカ?」
俺の町にはたくさんいるブラジル人らしい女の子の訛りに、俺は目が覚めた気がして振り向いた。顔がどこかトパルミラに似ていた。寒いのに袖なしの青いシャツを着ている。
「Estas la deka. 」
(十時だよ。)
俺は反射的にエスペラントで言ってしまった。
小学生は一度怪訝な顔をしてからにこりとし
「Dez horas? 」
(十時ね?)
と聞き返した。下手なポルトガル語だと解釈したのだろう。俺に教えている雰囲気なのが、歳下の子を包むような優しさだった。
「そう、十時。」
違っているといけないと思い、日本語で言い直した。
「Muito obrigado! 」
(どうもありがとう!)
小学生は笑顔で手を振ってくれたが、背を向ける一瞬、肩口から胸の膨らみが乳首の先まで覗いて揺れた。
哀しみと慕わしさとが俺の胸に沸き返った。涙が止まらなかった。トパルミラなら、こんな俺でも、体と心で優しく慰めてくれるに違いない。清しさの中へ泥沼から俺を引き上げてくれるに違いない。

部屋に戻った俺は、本棚のグラビア雑誌を手にとって見た。中学生くらいの外国人モデルを見つけると、腫れた陰茎を取り出した。悲しく勃起した俺は、瞑目し、トパルミラの思い出をその写真に重ねながら擦り始めた。イメージに、あらぬにおいと肌触りとを俺は求めた。独り者の男がするただの自慰だった。
水着姿の写真の股に、女らしい縦筋が通っている。そこを開いて俺を受け入れてくれたトパルミラの感触に、記憶の中で、俺はひたすら意識を向けた。
五分も思い続けた挙げ句、漸く俺は射精した。

射精するあいだだけ、どんな虚しさからも解放される。ほんの何秒間かの、喜びの海に浸る幸せだ。
しかし、精液が腹から打ち出され始めたと感じた瞬間、まるで金具に挟まれたような痛みが亀頭に走った。同時に、それまでひたすら念じ求めていた思春期の女のからだの甘い臭みが、具現化して俺を包み込んだ。
俺の下にトパルミラが横たわっていた。
「Aargĥĥ! 」
(ああああっ!)
懐かしい声で少女が叫びを上げた。俺の射精は止まらず、数日分の量の長さに続く快感で、俺は恍惚となった。見れば、俺の腰はしっかりトパルミラの股に重なっていた。その女の股が痙攣していた。
「Sin-joro! 」
(ミス・ター!)
苦痛に悶えているのか、快感に悶えているのか分からない表情の中に、大きく目を見開いたトパルミラは、俺を認めるとにこりと微笑んだ。それからは苦痛も快感に変わったらしかった。狭い未熟な産道がポンプのように俺を引き込んでいく。
「Vi estas tro profunde en mi, sinjoro. Ĉu mi eble revas? 」
(ミスター、すごく深く入ってる。夢なのかな。)
まだ射精の止まりきらない俺は、力一杯、腰を動かしながら確信した。俺は子宮の入り口を割って、その奥にいるのだ。固い口に首元を噛みつかれていた。引けば女のはらわたごと外に出てきそうだった。それでも引き抜いた。
「A, aaaa, goĥĥ! 」
(あ、ああああ、ごほっ!)
小さな子宮を異物に膨らまされただけでなく、内側から掻き回された少女の身に、反射的な拒否反応が起こった。黄色い胃液がトパルミラの鼻と口から噴き出した。
腹を裂いてしまったのかも知れない。
トパルミラの腰を持ち上げ、寄せた俺は、開いている穴を両手の指で広げて見た。子宮の口はすっかり閉じていたが、割れたあとが明らかで、出血していた。白い色はどこにも見えない。俺の出したものが少女の腹に仕舞われたのだと思うと嬉しかった。
溝にはまた垢が溜まっていた。そのにおいも、濡れた尻の穴も懐かしく、俺は吸い付いて、舌を擦り付けた。
嘔吐の波と快感の波に溺れた声をトパルミラはしばらく上げていたが、静かになった時には気を失っていた。

更新日:2018-07-12 19:09:52

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