官能小説

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ルルッタラ

「Do, vi iru manĝi ion kun Luruttara. Mi ne bezonas vespermanĝon. Ni revidos nokte. 」
(ではルルッタラと何か食べに行ってこい。私は夕食はいらない。夜、また会おう。)
女王はそう言うと、俺とルルッタラを残し、去っていった。冷たくはないけれど、あっさりした性格だと思った。感情も、いつも行動に一歩遅れて表しているように見える。
「Ŝi verdire tute ne bezonas manĝaĵon krom viron. 」
(あの方は本当に、男のほかは何も食べないんだ。)
ルルッタラが言った。
「Nenion? Krom viron? 」
(何も? 男のほか?)
「Jes! Tial ŝi devas havi ne vespermanĝon sed vin. Tiaj ankaŭ estis ĉiuj reĝinoj. 」
(そうだ。だから、夕食でなくお前が要るんだ。女王はみんなそうだ。)
女王戒というものが、何となく分かるような気がしてきた。
ルルッタラが俺を先導した。
「Antaŭ manĝado mi deziras iri al necesejo kaj ree bani min. Mi volas forgesi la odoron de Sarvacca. 」
(食べる前に、化粧室へ行って、風呂に入っておきたいんだけど。サルヴァッツァのにおいを忘れたいから。)
「Necesejo? Kio estas tio? 」
(化粧室とは何だ?)
「化粧室」のような飾り言葉は通じないようだ。
「Mi volas pisi. 」
(小便がしたい。)
「A, pisejo. Vi uzas interesan vorton. 」
(小便所のことか。お前は変な言葉を使うんだな。)
「Ekzistas ankaŭ fekejo? 」
(大便所もあるのか。)
「Kial ne? Sed multaj estas unuigitaj. Jen estas unu pisejo. Ankaŭ mi iom volas. Venu! 」
(当たり前だろう。大体は同じになっているけどな。ここに一つある。私もしたいんだ。来い。)
ここは小便器のみがあるトイレだという。二人で入ってみて、驚いた。男性用の物によく似た三角形が突き出している。しかし、ずっと小さく、丸みのある三角錐を半分にした物が壁から出ているだけだ。
ルルッタラは、恥ずかしげもなく裾を捲くって、なんと壁に尻を向けながら三角形を跨いだのだった。大きな水音が聞こえ始めた。後ろ向きにする女の立ち小便である。
俺が観察しようと顔を近づけると
「Lasu min fari trankvile! Vi tro amas tion! Perversiulo! 」
(ほっといてくれ! ここが大好きなんだな。変態!)
俺は従わなかったが、ルルッタラも止めようとはしないのだった。シューという音を立て、綺麗な筋が伸びている。なるほど、こうすれば女も立ったままできるのかと感心した。
済んだら腰巻の裏側で少し拭って終わりである。紙も水も使わない。
俺は前向きに跨ってみたけれども、まるで手水鉢にするような感覚で、はみ出しそうになり、簡単ではなかった。見にきた女のルルッタラに、するとき手を使うなど不便ではないのかと却って同情されてしまった。

更新日:2018-07-05 19:47:27

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