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黒の国・・束の間の出会い 黒の王子アーシュラン
無事に何事もなく、黒の国に到着した 羽琴の姫君エリンシア姫
黒の王たちが 彼女を出迎えた・・。
物憂い顔で美しい顔立ちの竜の王(ドラゴン・ロード)黒の王
黒髪は長く 金色の瞳の持ち主
しかし右の片方の瞳を隠している・・そう戦で失われた瞳
再生能力を持つ
黒の王族でさえ 再生が叶わなかったのだ・・
その隣には 類まれなる美貌の持ち主の黒の王妃
艶やかな長い黒髪は纏められて 綺麗な金の飾りで飾られている
腕には 赤ん坊 正統なる血を持つ 王の嫡子・・王子
王妃の傍に 姉になるまだ幼い少女・・
エイルとそう変わらない年頃の少女
あとで聞くとエイルより1つ年上だという・・。
側近のタルベリという男 子音で 小男で耳が大きく
少々 人は違った姿をしている・・。
なかなかの切れ者だという話を 白の国で聞いた事がある・・
「エリンシア姫様 ようこそお越しになられました」
うやうやしくタルベリイは頭を下げた
それから・・家族とは少し離れた場所に立つ少年
その少年こそ 黒の国の王子アーシュ、アーシュラン
少年は 軽く会釈した
燃えるように深く紅く、時に金色の光を映す少し吊り上がった瞳が
印象的な黒髪の少年・・
交換に 人質として白の国へ送られる予定の王子
戦が・・事があれば・・人質として処刑の運命が待っている。
もちろん それは 羽琴の姫君エリンシア姫も同様であるが・・
しかし・・その少年・・王子こそ
後に 黒の国が一度 滅亡の憂き目にあった時に
ただ一人生き残り
黒の国で生き残った貴族のリュース家の者達や竜の顔をした
猛将セルト・・と手を携えて
黒の国を復活させ、火竜王(サラマンデイア)黒の王となり・・
白の国でまだ幼いエイルと出会った事により 彼女を想い焦がれ
彼女一人を救いたいが為に 巨人族に滅ぼされようとした白の国を救う事になる・・などと
そんな運命を持った少年・・・
そう・・エリンシアが・・誰より守りたかったエイル・・
エルトニアの運命の恋人となる
少年・・
そう・・もちろん・・
それは後々の未来の御話ではあるのだが・・
「白の国の姫よ これは私の大事な家族と側近のタルベリイ・・
後程 それは歓迎の食事会の時に この場にいないもの達も含めて
ゆっくり 紹介しよう・・」
「・・が・・この者 私の息子アーシュランは
すぐこの後 白の国に出発するので・・
ここで・・」
「王子様 アーシュラン様」エリンシア姫は 微笑みかける
少し戸惑いの表情をみせながら アーシュランは再び会釈した
「初めまして 白の国のエリンシア姫様 私はこれから すぐに出発しますので
これにて 失礼いたします
どうぞ つつがなく黒の国で過ごされてください」
そう言い残して 振り返りもせずに
その場から立ち去った・・。
まだ 幼さが残る どこか寂しげな後ろ姿が印象に残る・・
「エリンシア姫様 どうぞこちらです」 明るく笑う幼い少女 王女
彼女の瞳も 先ほどの少年・・王子と同じものだった・・。
エリンシアは思い出す
そうだったわ 先読みの占い師の間では 有名な話・・
黒の国の次世代は 焔の使い手 瞳はその証を示すもの・・
でも・・本当に不思議な色の美しい瞳だわ・・エリンシアはそう思った
夜・・歓迎の宴は始まる
離れの大広間に向かう 道の途中の屋根のついた柱の道
ふと 気が付いてみると 数頭の馬が王宮の外に出ようとしていた・・。
よく見ると 2頭目の馬に先程の少年 黒の王子アーシュランが乗っている
1頭目は 警護の者 3頭目には同じく警護の者だろう・・
たった2人の警護の者だけ・・
見送る者もなく まるで・・ 捨てられているかのごとく・・
「・・・」
「姫さま・・」
「あまり 気にされない事です」あっさりとエリンシア姫付きの女官となった
黒の国の女官は続けて言った
「あの方の半分の血は 卑しい人族の者ですわ・・
母親は卑しい身分の者・・売春宿にいた事もあるのですから・・」
「え?それは・・一体どうゆう事ですの?」
女官は エリンシアに事の次第を問われるまま
あっさりと話をした・・。
黒の王たちが 彼女を出迎えた・・。
物憂い顔で美しい顔立ちの竜の王(ドラゴン・ロード)黒の王
黒髪は長く 金色の瞳の持ち主
しかし右の片方の瞳を隠している・・そう戦で失われた瞳
再生能力を持つ
黒の王族でさえ 再生が叶わなかったのだ・・
その隣には 類まれなる美貌の持ち主の黒の王妃
艶やかな長い黒髪は纏められて 綺麗な金の飾りで飾られている
腕には 赤ん坊 正統なる血を持つ 王の嫡子・・王子
王妃の傍に 姉になるまだ幼い少女・・
エイルとそう変わらない年頃の少女
あとで聞くとエイルより1つ年上だという・・。
側近のタルベリという男 子音で 小男で耳が大きく
少々 人は違った姿をしている・・。
なかなかの切れ者だという話を 白の国で聞いた事がある・・
「エリンシア姫様 ようこそお越しになられました」
うやうやしくタルベリイは頭を下げた
それから・・家族とは少し離れた場所に立つ少年
その少年こそ 黒の国の王子アーシュ、アーシュラン
少年は 軽く会釈した
燃えるように深く紅く、時に金色の光を映す少し吊り上がった瞳が
印象的な黒髪の少年・・
交換に 人質として白の国へ送られる予定の王子
戦が・・事があれば・・人質として処刑の運命が待っている。
もちろん それは 羽琴の姫君エリンシア姫も同様であるが・・
しかし・・その少年・・王子こそ
後に 黒の国が一度 滅亡の憂き目にあった時に
ただ一人生き残り
黒の国で生き残った貴族のリュース家の者達や竜の顔をした
猛将セルト・・と手を携えて
黒の国を復活させ、火竜王(サラマンデイア)黒の王となり・・
白の国でまだ幼いエイルと出会った事により 彼女を想い焦がれ
彼女一人を救いたいが為に 巨人族に滅ぼされようとした白の国を救う事になる・・などと
そんな運命を持った少年・・・
そう・・エリンシアが・・誰より守りたかったエイル・・
エルトニアの運命の恋人となる
少年・・
そう・・もちろん・・
それは後々の未来の御話ではあるのだが・・
「白の国の姫よ これは私の大事な家族と側近のタルベリイ・・
後程 それは歓迎の食事会の時に この場にいないもの達も含めて
ゆっくり 紹介しよう・・」
「・・が・・この者 私の息子アーシュランは
すぐこの後 白の国に出発するので・・
ここで・・」
「王子様 アーシュラン様」エリンシア姫は 微笑みかける
少し戸惑いの表情をみせながら アーシュランは再び会釈した
「初めまして 白の国のエリンシア姫様 私はこれから すぐに出発しますので
これにて 失礼いたします
どうぞ つつがなく黒の国で過ごされてください」
そう言い残して 振り返りもせずに
その場から立ち去った・・。
まだ 幼さが残る どこか寂しげな後ろ姿が印象に残る・・
「エリンシア姫様 どうぞこちらです」 明るく笑う幼い少女 王女
彼女の瞳も 先ほどの少年・・王子と同じものだった・・。
エリンシアは思い出す
そうだったわ 先読みの占い師の間では 有名な話・・
黒の国の次世代は 焔の使い手 瞳はその証を示すもの・・
でも・・本当に不思議な色の美しい瞳だわ・・エリンシアはそう思った
夜・・歓迎の宴は始まる
離れの大広間に向かう 道の途中の屋根のついた柱の道
ふと 気が付いてみると 数頭の馬が王宮の外に出ようとしていた・・。
よく見ると 2頭目の馬に先程の少年 黒の王子アーシュランが乗っている
1頭目は 警護の者 3頭目には同じく警護の者だろう・・
たった2人の警護の者だけ・・
見送る者もなく まるで・・ 捨てられているかのごとく・・
「・・・」
「姫さま・・」
「あまり 気にされない事です」あっさりとエリンシア姫付きの女官となった
黒の国の女官は続けて言った
「あの方の半分の血は 卑しい人族の者ですわ・・
母親は卑しい身分の者・・売春宿にいた事もあるのですから・・」
「え?それは・・一体どうゆう事ですの?」
女官は エリンシアに事の次第を問われるまま
あっさりと話をした・・。
更新日:2018-05-11 10:17:07