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巨大ごっちゃん現る! 沙月ちゃんが戦う!

生徒達から悲鳴が上がる。

「きょ、巨大化した「ゴッちゃん」ことゴキブリいいいい!!」

ゴッちゃんこと巨大なゴキブリは、
忘れ去られていたビーカーの延びきった
ラーメンをひと飲みすると、触覚をピクピクさせ、
ゆっっくりとこちらを向く。

「いやあああ」「うわああ」と悲鳴がとどろきわたる。

「なんだ!!」近くの教室から人々が集まり
その黒光りする巨大なゴキブリの身体に、悲鳴が上がる。

「く、来るなあああ」まずは薬を作った張本人である科学の先生を
そのぐぁごわした脚で、踏み倒し生徒達に迫ってくる。

巻き毛で、可愛くて賢く
スポーツ万能の女子中生徒(沙月、本人談)の沙月は

近くにあったモップを手にして迫り来る敵である巨大なゴッちゃん
(ゴキブリ)に構えた。

ゴッちゃん(ゴキブリ)は無気味なうなり声を上げ、メキメキという
にぶい音をたて、さらに巨大化して、天井の壁を破る。

科学実験教室の上の教室にいた 生徒を一人くわえて、振り回し投げる。

幸い、制服は破れ、体液(?よだれ?)まみれになり

ひどいショックで呆然となってはいたが
振り回された生徒は軽い打ち身程度で済んだようだった。

更新日:2018-05-09 20:03:34

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