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冬の王と少年・・

雪の獣たちが 暴れ 

雪原にいた 鹿たちの群れが巻き込まれる

鹿達を巻き込むまいとして 列が乱れ そこを女王の軍に攻められる。

さらに そこに一人の男の子が紛れこんだ。

女王に命じられて 結界を壊した男の子 
男の子は 女王に近づこうとして 
戦いの真っただ中に入りこんでしまったのだ。

男の子は乱戦状態となった中で
ただ 逃げ回り そして 血の色をした馬に弾き飛ばされる寸前

誰かが腕をのばして 身体ごと 抱きかかえ男の子を助けた。

男の子を助けたのは 氷の馬に乗った鎧の男
そして敵を飛ばす飛翔の魔法を唱えては 敵を空へ放り投げる。

老年で 鎧を身につけ風格のある男だった 
彼は男の子に話かけた・・。
「大丈夫かな?」

「冬の王?」男の子は 彼の顔を真近で見ながら 尋ねる
「いかにも・・ん?」冬の王は 男の子をじっと見る

「・・・?そなた小さき少年・・もしや?」
怪訝な顔をして それから
彼に触れて 確かめるように抱きかかえる

「魔力を感じる・・そう・・確かに・・」
「・・そなたから魔力が感じられる それも強い魔力だ。」

「ああ・・それに結界石に触れたな・・」

「・・ごめんなさい」男の子は下を向き 唇をかみしめる

「仕方ない おそらく知らずに触れたのであろう?
今は戦いが先のようだ・・。」
男の子は事情を話そうと一瞬考えたが 

今は冬の王の邪魔をしては まずいと考え
ひとまず 口ごもる。 

「氷よ 敵を取り囲み 閉じ込めよ」
王は 呪文を唱えた

氷はたちまち 敵を捕らえては 次々と氷の柱に閉じ込める。

更新日:2018-04-05 19:00:42

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