• 4 / 12 ページ

足元には さらわれた子供が二人・・

そして足元の二人の子供達を見る・・。

「先の鋭い氷のツララで
苦しまないように 一気に貫いてあげる・・。」


男の子は 彼女を睨みつける

女の子は半泣き状態で脅えている


「ふふふ・・助かりたい? 」

「片方だけでも 助けてあげようか・・?」

「それとも二人とも助かりたい?」

「ねえ 私の望みを叶えくれる?」



「あの善良な氷の城の主・・
王から奪いたいものがあるの・・」

少年の縄を解き こう命じた

「この少女は・・妹 それともお前の大事な友達かしら?
まあ・・どちらでもいい・・大事なものには違いあるまい・・」

「私の望みを叶えてくれたなら 二人とも助けよう・・
それとも 逃げるなら それも良い・・

少なくとも・・そなたは助かる・・・。」

「私には わかる お前は魔法使いの素質があるわ・・
お前なら結界石を壊せる・・」

「結界石?」男の子は問いかける

「妾(わらわ)達を 縛る結界が 張り巡らされている」

妾(わらわ)達は 結界石には近寄れない だが普通の人間には壊せない
まれに 人間の子供に魔法使いの素質のあるものがいる」

「まずは この忌々しい結界をほんの少し壊してくれるだけでいい。
それから・・王の魔法の源

赤きペンダントの宝玉を奪うのだ・・。」

更新日:2018-04-05 18:46:49

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook